1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問17

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

風力発電に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • プロペラ形風車は、水平軸形風車の一種である。
  • ダリウス形風車は、風向の変化に対して向きを変える必要がない。
  • 風車は、回転のトルクを発生させる方式によって、揚力形と抗力形に分類される。
  • ナセルは、風車ロータ回転面を風向に追従させる運転制御装置である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.風車は水平軸風車と垂直軸風車の2種類があります。
水平軸風車は地面に対して垂直にまわり、垂直軸風車は地面に対して並行横に回転します。プロペラ形は水平軸風車の一種です。

2.ダリウス形風車は風の向きを選ばないため、風向きが安定しない地域や都市近郊部でも比較的容易に設置できます。

3.揚力形は高回転・低トルク、抗力形は低回転・高トルクです。

4.ナセルの中では、増速機がギアを使って回転数を増やし回転速度を速め、発電機で電気に変換しています。従って、4が不適切です。

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02

正解は、4 です。

ナセルとは、風車の回転を電力に変換するための機器を格納した部分のことです。

プロペラ形風車では、羽の後方にあり、動力の伝達装置・制御部・発電機などが格納されています。

風車ロータ回転面を風向に追従させる運転制御装置は、ヨー制御装置もしくは方位制御装置と呼ばれます。


他の、1・2・3 は正しく述べています。

風力発電の風車は、回転軸の方向により、水平軸形風車と垂直軸形風車に分類できます。

問題にある、プロペラ形風車は水平軸形、ダリウス形風車は垂直型風車にあたります。

揚力形とは風車の翼に作用する揚力(風に対して垂直な力)を利用するもので、抗力形とはロータ作用する抗力(風に対して平行な力)を利用するものです。

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03

風力発電に関する問題です。

選択肢1. プロペラ形風車は、水平軸形風車の一種である。

プロペラ形風車は、水平軸のため風向制御が必要で、回転力の発生の仕方から、ブレードが揚力を受ける揚力型と、翼の抗力による抗力型があります。

選択肢2. ダリウス形風車は、風向の変化に対して向きを変える必要がない。

ダリウス形風車は、垂直軸形風車で、揚力型の特徴があります。風向に制約されないことから、風向制御が不要です。

選択肢3. 風車は、回転のトルクを発生させる方式によって、揚力形と抗力形に分類される。

揚力形は、ブレードが揚力を受けて回転し、抗力形は、翼の抗力による回転をしてトルクを発生させます。

選択肢4. ナセルは、風車ロータ回転面を風向に追従させる運転制御装置である。

×

ナセルは、タワーの上で、プロペラロータと一緒になって風を受けます。ナセルの中は、増幅器・変圧器・発電機が納められています。ナセルとタワーの間に方位制御機構が有って、風に向きに応じてナセル全体を回転させ、風向に追従させます。

したがって、「ナセルは、風車ロータ回転面を風向に追従させる」は、誤りです。

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