1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問31

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

次の負荷ア、イを接続する低圧屋内幹線に必要な許容電流の最小値として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、適当なものはどれか。
ア  電動機の定格電流の合計:200A
イ  ヒータの定格電流の合計: 80A
  • 280A
  • 300A
  • 330A
  • 350A

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

・電動機の定格電流が50A以下の場合→電動機の定格電流を1.25倍
・電動機の定格電流が50A超の場合→電動機の定格電流を1.1倍
して計算します。

今回は200A(>50A)なので1.1倍します。
従って、
 200A × 1.1 + 80A = 300A
となります。

参考になった数54

02

正解は2です。

ヒータ等の電動機以外の負荷は、定格電流 = 必要な許容電流 と考えることができます。
しかし電動機は、始動電流など、定格電流よりも大きな電流が流れることを想定しなければなりません。

そのため「電気設備の技術基準とその解釈」では、電動機負荷がある場合の許容電流について下記のように定めています。
・電動機の定格電流が50A超の場合には、定格電流の1.1倍とする。
・電動機の定格電流が50A以下の場合には、定格電流の1.25倍とする。

問題では、アより電動機の定格電流の合計が200Aとあるため、許容電流は
200A × 1.1 = 220Aとなります。

これに、イの80Aを加えて、300Aが必要な許容電流最小値となります。

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03

電線の許容電流を IA とします。

ヒーターの電流を IH 、電動機の電流を IM とします。

ΣIH ≧ ΣIM の場合は、IA ≧ ΣIH + ΣIM

ΣIH < ΣIM の場合は、IA ≧ ΣIH + k ΣIM

k は、 ΣIM ≦ 50 [A] の場合は、k = 1.25

    ΣIM > 50 [A] の場合は、k = 1.1

ΣIH = 80 [A]、ΣIM = 200 [A] から

ΣIH < ΣIM

IA = ΣIH + k ΣIM = 80 + 1.1 × 200 = 300 [A]

選択肢1. 280A

×

誤りです。計算間違いのようです。

選択肢2. 300A

正解です。計算通りの値です。

選択肢3. 330A

×

誤りです。計算間違いのようです。

選択肢4. 350A

×

誤りです。計算間違いのようです。

参考になった数1