1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問37
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
据置鉛蓄電池に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
それに伴い、当設問の問題文中の文言を変更しました。
<参考>
それに伴い、当設問の問題文中の文言を変更しました。
- 制御弁式鉛蓄電池は、通常の条件下では密閉状態にあるが、内圧が規定値を超えた場合、ガスの放出を行う蓄電池である。
- ベント形蓄電池は、防まつ構造をもつ排気栓を用いて、酸霧を放出するようにした蓄電池である。
- ペースト式鉛蓄電池は、正極、負極ともにペースト式極板を用いた蓄電池である。
- クラッド式鉛蓄電池は、正極にクラッド式極板、負極にペースト式極板を用いた蓄電池である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.制御弁式鉛蓄電池は、通常は密閉状態だが、過剰に充電されるなどして内圧が規定値を超えて上昇した場合、取り付けられているゴム弁によってガスを放出します。
2.ベント形蓄電池は、防まつ構造をもつ排気栓を用いて、酸霧が脱出しないようにした蓄電池です。従って、2が不適切です。
3.ペースト式鉛蓄電池は、言葉の通り「ペースト式」の極板が正極と負極両方で使用されています。
4.クラッド式鉛蓄電池は、クラッド式の極板が正極板として使用されています。なお、負極板はペースト式極板を使用しています。
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02
据置鉛蓄電池ベント形のJIS防爆・防まつ構造では、
防爆・防まつ構造をそなえた排気装置を設け、通常の使用状態において、
外部に点火源があっても内部に、点火、誘爆することなく、
かつ発生酸霧がほとんど脱出しないものとする。
となっています。
【1】【3】【4】
据置鉛蓄電池は、その構造から大きくベンド型、
制御弁形に分けられ、極板の種類から、
ペースト式、クラッド式に分けられます。
<ベント形>
従来からある、電解液に電極板を挿入したもので、液式電池ともよばれています。
<制御弁形>
電解液をゲル化させるなどして、流動する電解液をなくしたもので、
乾式電池ともよばれています。
ガスの発生を抑える仕様が必要で、
酸素ガスを負極板で反応吸着させ水素ガスを発生させないものとなっています。
また、内圧が規定値を超えた場合、ガスの放出を行う安全弁を備えなければなりません。
<クラッド式>
正極板にクラッドと呼ばれる極材を使用したものです。
内部抵抗が大きく、急速な充放電ができませんが、長寿命です。
<ペースト式>
負極・正極ともに、ペースト状の極板を使用したものです。
内部抵抗が小さく、短時間、大電流放電ができますが、寿命は短くなります。
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03
「日本産業規格(JIS)」に対する、据置鉛蓄電池に関する問題です。
〇
JISの定義と同じです。
なお、制御弁は、規定の内圧を超えると、弁が作動してガスを放出させ、外気の蓄電池内への侵入を防止します。
×
防まつ構造をもつ排気栓を用いて、酸霧を放出するようにした蓄電池で、使用中の補水を必要とします。
「使用中の補水を必要とする」がないため、誤りです。
〇
JISの定義と同じです。
なお、ペースト式極板は、鉛酸化物の粉を他の添加材などと混合し、希硫酸と水で練ったペーストを、鉛合金製格子に充填した極板です。
〇
JISの定義と同じです。
なお、クラッド式極板は、多孔性チューブ中央に鉛合金の心金を唐牛、周囲に活性物を充填した極板です。
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