1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問38

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧受電設備に設ける変圧器の高圧側電路の1線地絡電流が 10 A であるとき、変圧器の B 種接地工事の接地抵抗の最大値として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、正しいものはどれか。
ただし、高圧側の電路と低圧側の電路との混触時、高圧電路には3秒で自動的に遮断する装置が施設されているものとする。
  • 15Ω
  • 30Ω
  • 60Ω
  • 100Ω

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【15Ω】です。

B種接地抵抗値の
「電気設備の技術基準とその解釈」で定められている値として

1秒以内に自動的に遮断する装置を設ける場合
R(抵抗値)=600/Ⅰ(電流値)


1秒を超え2秒以内に自動的に遮断する装置を設ける場合
R(抵抗値)=300/Ⅰ(電流値)

それ以外は
R(抵抗値)=150/Ⅰ(電流値)
となります。

問題では、3秒で自動的に遮断する装置とありますので、
R(抵抗値)=150/Ⅰ(電流値)
R=150/10
R=15となり

15Ωが正解となります。

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02

B種接地工事の場合、取るべき接地抵抗の最大値は

 150/地絡電流

で求まります。

 

今回は、地絡電流が10Aなので

 150/10 = 15Ω

となります。

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03

「電気設備の技術基準とその解釈」から、高圧受電設備に設ける変圧器の高圧側電路の1線地絡したとき、変圧器の B 種接地工事の接地抵抗を求める問題です。

B種接地工事は次のように規定されています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

接地工事を施す 変圧器の高圧側か特別高圧側電路と  接地抵抗値(Ω)

変圧器の種類  低圧側電路の混触で、低圧電路の

        対地電圧が150Vを超えた場合、

        自動的に高圧か特別高圧の電路を

        遮断する装置を設ける場合の

        遮断時間

――――――――――――――――――――――――――――――

下記以外の場合                   150/Ig

――――――――――――――――――――――――――――――

高圧か35,000V  1秒を超え2秒以下        300/Ig

以下の特別高圧 ――――――――――――――――――――――

の電路と低圧電路 1秒以下             600/Ig

を結合するもの

――――――――――――――――――――――――――――――

Ig は、1線地絡電流 [A]

問題より、「高圧電路には3秒で自動的に遮断する装置が施設」とあり、低圧電路と混触時には対地電圧が150 Vを超えるため、表の下記以外の場合に該当します。

接地抵抗値 = 150/Ig =150/10 =15 [Ω]

選択肢1. 15Ω

正解です。解説どおりの計算結果です。

選択肢2. 30Ω

×

誤りです。遮断時間を1秒を超え2秒以下と誤った計算結果です。

選択肢3. 60Ω

×

誤りです。遮断時間を1秒以下と誤った計算結果です。

選択肢4. 100Ω

×

誤りです。D種接地工事の接地抵抗値です。

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