1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問56

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造の H 形鋼梁に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • フランジは、曲げモーメントを負担する。
  • ウェブは、せん断力を負担する。
  • ウェブの座屈防止のためラチスを設ける。
  • 高力ボルトによる梁継手の多くは、摩擦接合である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3 です。

梁となる2つの部材の間に、ジグザグに配置される補強材をラチスといいます。
ラチスを用いることにより、長いスパンを支柱なしで支えることができます。

しかしH形鋼梁のウェブの補強に追加するわけではありません。

ウェブの座屈を防ぐために使用する補強材はスチフナーと呼びます。

なおH形鋼では、Hの両外側の(I I)の部分をフランジ、中央の(―)の部分をウェブと呼びます。

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02

正解は3です。

1・2 H型鋼は2枚のフランジとウェッブからなり、フランジが曲げモーメントを負担し、ウェッブが剪断力を負担します。
選択肢1と2は正しい記述です。

3.ウェブにラチスを設けると軽量となるが、部材量が減り、座屈に弱くなります。したがって不適当です。

4.摩擦接合の利点は接合部の剛性が高い、ボルト張力が変化せず疲労強度が高いなどがあり、高力ボルトが使われます。

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03

鉄骨構造の H 形鋼梁に関する問題です。

選択肢1. フランジは、曲げモーメントを負担する。

H鋼を梁として使用する場合、フランジは曲げモーメントを負担し、ウェブはせん断力を負担します。

選択肢2. ウェブは、せん断力を負担する。

H鋼を梁として使用する場合、フランジは曲げモーメントを負担し、ウェブはせん断力を負担します。

選択肢3. ウェブの座屈防止のためラチスを設ける。

×

ウェブが座屈を防止するために設けるものは、スチフナです

ウェブの板厚がいた幅に比べて薄いと、ウェブの座屈が起こるため、スチフナを設けて座屈を防止します。

ラチスは、上下弦材に挟まれた部分に、斜め方向に配置する部材で、片方を入れたらもう片方は逆転して入れて、三角形が続くように配置します。

「ウェブの座屈防止のためラチスを設ける」は誤りです。

選択肢4. 高力ボルトによる梁継手の多くは、摩擦接合である。

高力ボルトの接合には、摩擦接合、引張接合、支圧接合があります。

摩擦接合は、高力ボルトで継手部材を締め付けて、部材間に生じる摩擦力で応力が伝わります。

H形鋼の高力ボルト摩擦接合は、梁継手(剛接合)を対象としています。

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