1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問61
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
架線工事における緊線弛度 d の測定方法に関する次の記述に該当する用語として、適当なものはどれか。
「支持点 A 及び B から垂直に下した線上で、弛度 d に等しいA0及びB0を定め、A0及びB0点の見通し線上に電線の接線を観測する弛度観測法」
「支持点 A 及び B から垂直に下した線上で、弛度 d に等しいA0及びB0を定め、A0及びB0点の見通し線上に電線の接線を観測する弛度観測法」
- 等長法
- 異長法
- 角度法
- 水平弛度法
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この過去問の解説 (3件)
01
弛度観測法には等長法、異長法、角度法、水平弛度法がありますが、図示されたものを等長法と言います。
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02
架空電線のたるみが、適正値よりも小さくても大きくても、支持点に過度の張力がかかり事故の原因となります。
そのため、施工時に設計通りの適正な張力になったかどうかを確認する必要がありますが、この際に緊線弛度(たるみ)を測定するのが一般的です。
この問題で示されている、弛度観測法測定は、図のAおよびBから垂直に「等しい長さ」を下した線上で測定し、それがたるみの大きさ「d」と合致することを利用するため、等長法といいます。
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03
架線工事における緊線弛度の測定方法に関する問題です。
○
等長法は、支持点 A と B から垂線を下ろし、それぞれが、弛度 d に等しい線分 A0 ( A - A0 = d )、B0 ( B - B0 = d ) を定め、見通し線 A0 ・・・ B0 を、電線の接線と合致させる方法です。
問題の測定方法は、等長法が正解です。
×
異長法は、A - A0 = a、B - B0 = b としたときに、a、b、d が皆違う値となるときに、緊線弛度 d を求める方法です。
このときは、√a + √b = √d となります。
×
角度法は、異長法と同じように、a と b を求め、見通し線 A0 ・・・ B0 上に、電線の接線を引いて、A0 からの水平線と、接線の角度を求めます。
角度を θ とし、A0 からの水平線と B から垂線を下ろし、水平線と交わった点 B1 として、A0 ・・・ B1 の長さを S とします。
B から水平線を引いて、A から延ばした垂線とその水平線の 交点を A1 として、線分 A ・・・ A1 の長さを h とすると、次式が成り立ちます。
tanθ = (h + a - b)/S
×
水平弛度法は、支持点 A から、電線の水平方向の接線、A1 ・・・ B1 との距離 d1 を測定する方法です。
ここで、A1、B1は、A点、B点から、水平線に垂線を下ろした交点です。A1 と B1 の距離を S として、A1 から水平接線までの距離を S1 とします。
この方法は、電線の最下部が、S/3 < S1 < 2/3 S の範囲にある場合のみ適用できます。 d1 は次の式で求められます。
なお、h は前の問題で解説したときの値です。
d1 = d(1-h/(4d))2
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