1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問64

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

小勢力回路に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
  • 小勢力回路に電気を供給する変圧器の一次側対地電圧を、300V以下とした。
  • 電磁開閉器の操作回路の電圧を48Vとしたので、最大使用電流を5Aとした。
  • ケーブルを地中埋設したので、車両その他の重量物の圧力に耐えうる堅ろうな管に収めた。
  • 造営材に取り付けて施設する電線には、制御用ケーブル(CVV)を使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

小勢力回路は、電磁開閉器の操作回路や警報ベル等に使用するもので、最大使用電圧が60V以下のもの、かつ一次側の対地電圧300V以下の変圧器から電力供給を受けるものを指します。

また電圧と電流についての規程もあります。
・最大使用電圧が15V以下なら最大使用電流5A以下
・最大使用電圧が15Vを超え30V以下のものは最大使用電流3A以下
・最大使用電圧が30Vを超えるものは1.5A以下でなければなりません。

選択肢の2 では、48Vとあるので、1.5A以下でなければなりません。

正解は、2 です。

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02

正解は2です。

1.小勢力回路は、電磁開閉器の操作回路、呼鈴、警報ベルなど、最大使用電圧が60V以下の回路で、かつ300V以下の電路から変圧器で結合され供給されるものですので、正しい記述です。

2.最大使用電圧が30Vを超えるものにあっては、最大使用電流は1.5A以下ですので、不適当です。

3.120条で「電線を収める管は、これに加わる車両その他の重量物の圧力に耐えるものであること。」とされています。

4.造営材に取り付ける配線には、コードやケーブルを使用できます。

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03

「電気設備の技術基準とその解釈」に対しての小勢力回路に関する問題です。

選択肢1. 小勢力回路に電気を供給する変圧器の一次側対地電圧を、300V以下とした。

小勢力回路に電気を供給する電路には、絶縁変換器を設置し、変圧器の一次側の対地電圧は 300 V 以下とします。

選択肢2. 電磁開閉器の操作回路の電圧を48Vとしたので、最大使用電流を5Aとした。

×

小勢力回路の最大使用電流は、規定する値以下とします。

小勢力回路の最大使用電圧と、最大使用電流の関係は、次のようになります。

――――――――――――――――――――――――

小勢力回路の最大使用電圧区分   最大使用電流

――――――――――――――――――――――――

15 V 以下             5 A

15 V を超え、30 V 以下       3 A

30 V を超え、60 V 以下       1.5 A

―――――――――――――――――――――――

したがって、小勢力回路の最大使用電圧が 48 Vなので、最大使用電流は、1.5 A です

「最大使用電流を5A」は、誤りです。

選択肢3. ケーブルを地中埋設したので、車両その他の重量物の圧力に耐えうる堅ろうな管に収めた。

小勢力回路の電線を地中に埋設する場合は、次のいずれかの処置を施します。

➀ 重量物の圧力に耐えられる管かトラフなどの防護装置に収めます

② 埋設深さを 30 cm 以上とし、電線の上部を堅ろうな板か、といで覆い、損傷を防止します。

選択肢4. 造営材に取り付けて施設する電線には、制御用ケーブル(CVV)を使用した。

小勢力回路の電線を造営材に取り付ける場合は、コード、キャブタイヤケーブル、ケーブル、絶縁電線、通信用ケーブルを使います。

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