1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問71

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

アロー形ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する記述として、不適当なものはどれか。
  • クリティカルパスは、必ずしも1本とは限らない。
  • クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。
  • クリティカルパスは開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も時間の短い経路である。
  • クリティカルパス以外の経路でも、フロートをすべて使用してしまうとクリティカルパスになる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「クリティカルパスは開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も時間の短い経路である。」です。

選択肢1. クリティカルパスは、必ずしも1本とは限らない。

アロー型ネットワーク工程表のクリティカルパスは、開始結合点から終了結合点の最長パスです。したがって、1本とは限りません。

選択肢2. クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。

クリティカルパスは最長パスでので、クリティカルパス上のアクティビティにはフロートは生じません。

選択肢3. クリティカルパスは開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も時間の短い経路である。

クリティカルパスは、開始結合点から終了結合点の最長パスです。

最も時間の短いパスではありません。したがって、不適当です。

選択肢4. クリティカルパス以外の経路でも、フロートをすべて使用してしまうとクリティカルパスになる。

クリティカルパス以外のパスでも、フロートを全て使うと最長パスになるので、クリティカルパスになります。

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02

正解は、「クリティカルパスは開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も時間の短い経路である。」です。

クリティカルパスとは、工程期間に最も影響する経路のことであり、すべての経路のうち、最も時間の長い経路となります。

よって「最も短い経路」と述べている部分が不適当です。

他の選択肢は正しく記述しています。

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03

アロー形ネットワーク工程表の、クリティカルパスに関する問題です。

選択肢1. クリティカルパスは、必ずしも1本とは限らない。

クリティカルパスは、作業開始から作業完了に至る全ての経路のうち、最も掛かる時間が長い経路です。

作業開始から作業完了に至る経路は数多くあり、その中の数本が同じ時間かかる場合もあり、クリティカルパスが、1本とは限りません。

選択肢2. クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。

フロートは、イベントに2つ以上の作業が集まる場合、それぞれの作業がイベントに集まる時間が皆同じではないのが普通です。

最も長くかかる作業が到達するまでに、他の短い作業時間は終えてしまい、最も長くかかる作業が終えるまでに時間的な余裕をフロートと言います。

クリティカルパス上のアクティビティは、最も時間のかかる経路しかイベント間を経由しないため、フロートは、0 となります。

選択肢3. クリティカルパスは開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も時間の短い経路である。

×

クリティカルパスは、作業開始から作業完了に至る全ての経路のうち、最も掛かる時間が長い経路です。

「すべての経路のうち、最も時間の短い経路」は誤りです。

選択肢4. クリティカルパス以外の経路でも、フロートをすべて使用してしまうとクリティカルパスになる。

フロートのないアクティビティがイベント間を経由するため、作業開始から作業完了まで余裕時間(フロート)なしとなるため、クリティカルパスになります。

例えば2つの経路が有って、完了前のイベントに、どちらの経路もフロートなしでそのイベントに到達したとしても、片方の経路が1日長ければ、もう片方の経路は1日のフロートを持つことになり、クリティカルパスにはなりません。

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