1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問25
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路の雷害対策に関する記述として、不適当なものはどれか。
- フラッシオーバによるがいし破損を防止するため、アークホーンを取り付ける。
- 逆フラッシオーバを防止するため、相間スペーサを設ける。
- 2回線送電線での両回線同時事故を避ける対策として、不平衡絶縁方式がある。
- 懸垂クランプ支持箇所の電線の溶断を防止するため、アーマロッドを取り付ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
【2】の逆フラッシオーバとは、鉄塔や架空地線に直撃雷を受けた際、鉄塔の接地抵抗が高いほどオームの法則により電圧が上昇し、がいしの絶縁耐力以上となり鉄塔から電線にフラッシオーバ(放電)する事です。
対策として、埋設地線などで鉄塔の接地抵抗を低くします。
相間スペーサは、相間短絡を防ぐ目的で使用する物で雷害対策としての効果はなく不適当です。
【1】のアークホーンとはがいしの両端に設ける金属電極で、電極間でアークを発生させ、がいしの破損を防止する物で、有効です。
【3】の不平衡絶縁方式とは、2回線送電線路にてあらかじめ絶縁レベルに差をつけて、絶縁レベルの低い方でフラッシオーバさせ、両回線同時事故を避けられるので有効です。
2回線送電線路では、ほとんどこの方式がとられています。
【4】のアーマロッドとは電線と同種類の金属でできた補強線で、アークによる電線の溶断に対し有効です。
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02
相間スペーサとは、電線相互の距離を保つためのスペーサであるため、送電塔や架空地線との間に生じる逆フラッシオーバ対策とはなりません。
したがって正解は、2 です。
他の、1・3・4 は正しく述べています。
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03
相間スペーサは相間の短絡防止のために使用されます。
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