1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ハ 問53

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ハ 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述に該当する土留め壁の名称として、最も適当なものはどれか。

「遮水性がよく、原地盤の土砂を材料として用い、H型鋼などを芯材に利用した土留め壁」
  • ソイルセメント壁
  • 鋼矢板土留め壁
  • 鋼管矢板土留め壁
  • 親杭横矢板土留め壁

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【1】です。

問題文はソイルセメント壁工法の説明です。
原地盤を削孔と同時に、土砂とセメントスラリー(セメント・水・ベンドナイトの混合体)を混合し地中にて壁を造成します。
工期の短縮が図れ、高い遮水性があります。

【2】 鋼矢板土留め壁
鋼矢板と呼ばれる板をかみ合わせて、壁のように打ち込んで土留め壁を作る工法です。
止水性もあり、軟弱地盤にも適用できます。

【3】鋼管矢板土留め壁
鋼管に継手を溶接した鋼管矢板をかみ合わせて打込み壁を作る工法です。
鋼矢板より鉛直に真直ぐ打込むのが簡単で、止水性も高いです。

【4】親杭横矢板土留め壁
H鋼等の親杭を等間隔に打込み、親杭に抱かせるように、
木板等の横矢板をいれる工法です。
施工費・材料費が安く、掘削深度の低い場合によく用いられていますが、止水性がないのが問題です。

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02

正解は1.のソイルセメント壁の説明になります。
削孔と同時に先端からセメントスラリーを注入して地中に壁をつくっていく工法です。

2.鋼矢板土留め壁
鋼矢板を重ね合わせて壁をつくります。
道路脇の狭い作業エリアで使用されていることが多くあります。

3.鋼管矢板土留め壁
鋼管の矢板をパイプなどの継ぎ手によりかみ合わせながら打ち込むことで壁を作ります。
止水性が高く、幅広く使われています。

4.親杭横矢板土留め壁
H鋼を打ち込み、H鋼の間に木板を入れていくことで土留めを行います。
木板を積み上げていくことで土留めを行うので、止水性はありませんが、比較的浅い土留めに使用されます。

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03

土留め工事に使用する土留め壁に関する問題です。

土留めは掘削工事で土砂が崩れ落ちないようにする仮設の構造物で、土留め壁は土砂を押し支える壁です。

選択肢1. ソイルセメント壁

現地でセメントスラリーを混合・攪拌し、原位置の土砂を主材料として、両者を混合してソイルセメントの壁体を、土留め壁とします。ソイルセメントだけの場合と、セメントに芯材としてH鋼を用いて耐土圧構造物とする場合があります。

選択肢2. 鋼矢板土留め壁

×

鋼矢板には、ハット型鋼矢板、U型鋼矢板などが有り、継手を嵌合して土留め壁体を構築します。

選択肢3. 鋼管矢板土留め壁

×

鋼管杭に継手をつけて、鋼管杭同士をつなぎ合わせ、土留め壁を構築します。高い強度と粘り強さが特徴です。

選択肢4. 親杭横矢板土留め壁

×

H鋼などを親杭として、親杭間に鋼矢板を設置して、土留め壁とするものです。

板を積み重ねただけの土留め壁であり、止水性がないため、地下水のない場所で使用されます。

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