1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ハ 問54

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ハ 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道線路の軌道に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 道床厚さとは、レール直下のまくらぎ下面から表層路盤の上面までの距離をいう。
  • スラックとは、曲線部において車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。
  • レール締結装置は、レールをまくらぎに定着させて軌間を保持するためのものである。
  • スラブ軌道は、現場打ちコンクリートによりスラブを構築したものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【4】です。

スラブ軌道は、従来の砕石、枕木構造をバラスト軌道というのに対し、
コンクリートスラブ上に緩衝材をはさみ軌道スラブ(プレキャストコンクリート等)を設置しレールを敷設します。
現場打ちコンクリートだけでは不十分です。

【1】道床厚さ
レール直下のまくらぎ下面の道床の厚さをいい
枕木下面から路盤(軌道を支える構造物)までの距離をいいます。

【2】スラック
曲線部では、車両に遠心力がはたらき、外側に倒れるのを防ぐため、
外側レールを高くし、高低差をつける(カント)し、
円滑に通過できるよう、外側レールを基準に内側レールを広くすること(軌間を広くする)をスラックといいます。

【3】 レール締結装置
レールを枕木またはスラブに 締着する装置の総称をいいます。

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02

スラブ軌道は現場打ちのコンクリートで構築されていなので4.が誤りになります。

スラブ軌道は軌道上にコンクリート製の板を設置し、その上にレールを敷きます。
特徴としては、従来の砕石と枕木のバラスト軌道よりも軌道の狂いが発生しにくいことがあげられます。

1.2.3.は設問の通りです。

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03

鉄道線路の軌道に関する問題です。

選択肢1. 道床厚さとは、レール直下のまくらぎ下面から表層路盤の上面までの距離をいう。

道床は、まくらぎと路盤の間に主要される砕石やふるい砂利で構成された軌道構造部分です。

道床厚さは、レール直下のまくらぎ下面における道床の厚さです。

選択肢2. スラックとは、曲線部において車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。

スラックは、線路の曲線部で、車両がスムーズに走行できるように、軌間を内軌側に拡大する量です。

なお、軌間とは、レール頭部間の距離です。

選択肢3. レール締結装置は、レールをまくらぎに定着させて軌間を保持するためのものである。

レール締結装置は、レールをまくらぎやスラブに締結して、レールの荷重をまくらぎに伝え、軌間を保つための装置です。

選択肢4. スラブ軌道は、現場打ちコンクリートによりスラブを構築したものである。

×

スラブ軌道は、レールを保持するためのプレキャストコンクリートスラブと高架橋の床版コンクリートの間にセメントアスファルトモルタルを緩衝材として充填した軌道です。

「現場打ちコンクリートによりスラブ」は誤りです。

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