1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ハ 問56

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ハ 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鋼材は、熱に弱く、火災により柱・梁がある温度以上になると構造材料としての強度を失う。
  • 鋼材は、低温になると粘りを失いもろくなり、破壊しやすくなる性質を有する。
  • 鉄筋コンクリート構造と比べて、工場加工の比率が高いので、現場作業が少ない。
  • 鋼材は強度が大きいため、鉄筋コンクリート構造と比べて、部材断面を小さくできるが、構造体は重くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【4】です。

鉄筋コンクリート構造と比べ、部材断面積を小さく、構造体は軽くなりますので、不適当です。

【1】
鉄鋼材は熱に弱く、約500°に達すると、構造体としての、
強度を保てなくなります。

【2】
鉄鋼材は低温にも弱く、特に、切り欠き等があると、
破損しやすくなります。

【3】
問題通り、現場作業の比率が低く、
工場生産で品質も安定しています。

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02

鋼材は、鉄筋コンクリート構造と比べて部材の断面積を小さくすることができます。

重量の算出係数は鋼材の方が大きくなりますが、部材の断面積が小さいということは
基本的には軽くなります。
以上のことから、4.の「構造体が重くなる」箇所が誤りになります。


【参考】水1m3を1.0とした場合の重量の算出方法
水⇒1.0t
鋼材⇒約7.8t
コンクリート⇒2.3t
※鉄筋コンクリートの場合は、鉄筋の重量係数は7.8になります。

鋼材は工場で製作を行うので、現地で組み立てることが多く、鉄筋コンクリートに比べて現地工期が短くなる傾向があります。

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03

鉄骨構造の特徴に関する問題です。

選択肢1. 鋼材は、熱に弱く、火災により柱・梁がある温度以上になると構造材料としての強度を失う。

鋼材は不燃材料ですが、高温になると強度が低下するため、耐火被覆が必要です。

選択肢2. 鋼材は、低温になると粘りを失いもろくなり、破壊しやすくなる性質を有する。

鋼材はある温度以下の低温では、低温脆性と言って、脆くなりへき開面で分離破断しやすくなります。低温脆性は結晶構造によっては見られない金属もあります。また、メーカーでは、低温に対処できる鋼材も開発されています。

選択肢3. 鉄筋コンクリート構造と比べて、工場加工の比率が高いので、現場作業が少ない。

鉄骨は初めから加工工場で製作され、現場では鉄骨を組立てるため、現場作業の比率は少なくなります。

選択肢4. 鋼材は強度が大きいため、鉄筋コンクリート構造と比べて、部材断面を小さくできるが、構造体は重くなる。

×

鉄骨は、鉄筋コンクリートの比べ軽量で、自重強度が大きいため、部材の断面積を小さくできます。

そのため、大きな工場や高層建築には適材です。

「鉄筋コンクリート構造と比べて、・・・、構造体は重くなる」は誤りです。

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