1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 イ 問62

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 イ 問62 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧屋内配線のバスダクト工事に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
ただし、使用電圧は300V以下とする。
  • 電気シャフト( EPS )内に垂直に取り付けるバスダクトの支持間隔を6mとした。
  • 乾燥した点検できない隠ぺい場所にバスダクトを使用した。
  • 造営材に取り付けるバスダクトの水平支持間隔を3mとした。
  • 湿気の多い展開した場所に屋外用バスダクトを使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

バスダクト工事とは、板状の導体(バス)が収納されたダクトを用いる配線工事のことです。

基本的に低圧のバスダクトは、乾燥している、展開場所と点検できる隠ぺい場所にしか設置できません。

よって、隠ぺい場所での使用について述べている2は不適当です。


ただし湿気の多い場所でも、展開場所であれば、屋外用バスダクトを使用することができます。

造営材への取り付けの際の支持については、水平の場合は3 m以下、取扱者以外の出入りができない場所に垂直に取り付ける場合は6 m以下と規定されています。

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02

「電気設備の技術基準とその解釈」上の低圧屋内配線をバスダクト工事で行うときの施工に関する問題です。

選択肢1. 電気シャフト( EPS )内に垂直に取り付けるバスダクトの支持間隔を6mとした。

バスダクトを造営材に取り付けるときのダクトの支持点の距離は、取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所で垂直に取り付ける場合は、6 m 以下とします。

選択肢2. 乾燥した点検できない隠ぺい場所にバスダクトを使用した。

×

バスダクトが工事できる箇所は、展開した場所では乾燥した箇所も、湿気の多い箇所も可能です。点検できる隠ぺい箇所では、乾燥した箇所のみ可能です。

点検できない隠ぺい箇所では、乾燥した箇所も、湿気の多い箇所も、工事ができません

したがって、「乾燥した点検できない隠ぺい場所にバスダクトを使用した」は誤りです

選択肢3. 造営材に取り付けるバスダクトの水平支持間隔を3mとした。

バスダクトを造営材に取り付けるときのダクトの支持点の距離は、水平箇所であれば、3 m 以下とします。

選択肢4. 湿気の多い展開した場所に屋外用バスダクトを使用した。

湿気が多くまたは水気のある場所に施設する場合、バスダクトは、屋外用バスダクトを使用して、内部に水が入って溜まらないように処置して取付けます。

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03

低圧屋内配線のバスダクト工事に関するです。

 

バスダクトとは、板状の金属板を内部導体とし、

その周囲をダクト状に囲ったもので、大電流を流すことが可能です。

高圧変圧器の二次側母線などに使用されます。

選択肢1. 電気シャフト( EPS )内に垂直に取り付けるバスダクトの支持間隔を6mとした。

〇 正しいです。

 

選択肢のとおりです。

選択肢2. 乾燥した点検できない隠ぺい場所にバスダクトを使用した。

✕ 誤りです。

 

バスダクトは、点検できない場所(例えばコンクリートの中など)には使用できません。

選択肢3. 造営材に取り付けるバスダクトの水平支持間隔を3mとした。

〇 正しいです。

 

選択肢のとおりです。

選択肢4. 湿気の多い展開した場所に屋外用バスダクトを使用した。

〇 正しいです。

 

バスダクトは、湿気の多い場所での使用は不向きですが、展開した場所であり、

屋外用バスダクトであれば、使用可能です。

まとめ

バスダクトは、地絡などの事故が起きやすいため、

点検できない場所には使用できません。

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