1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 イ 問63
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 イ 問63 (訂正依頼・報告はこちら)
構内情報通信網( LAN )に使用する、UTPケーブルの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- カテゴリー6ケーブルの成端時に、対のより戻し長を6mmとした。
- カテゴリー5eケーブルは、結束時には強く締付けないようにした。
- フロア配線盤から通信アウトレットまでのケーブル長(パーマネントリンクの長さ)を100mとした。
- 24対ケーブルの固定時の曲げ半径を、仕上がり外径の10倍とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
LAN配線では最大配線長100mが推奨されています。
これはケーブルが長くなると、信号の減衰やノイズの混入により正常な通信が行なえなくなるためです。
パーマネントリンクの長さだけで100mあるのであれば、その両端のパッチコードやネットワーク機器までの配線を含めると100mを超えることになるため2は不適当です。
他の1・2・4は正しい施工方法を述べています。
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02
構内情報通信網( LAN )に使用するUTPケーブルの、施工に関する問題です。
〇
成端点のケーブル心線のより戻しが長いと、ケーブル減衰量が多くなり、性能が悪くなるため、できるだけ短くします。カテゴリ 6 のケーブルは、6 mm以下とします。
〇
ケーブルを強く締めすぎると、LANに影響して回線速度低下の原因となるため、結束バンドを使用して結束するときは、結束バンドの跡がつかないように少し緩めに締め付けます。
×
水平配線をする場合、フロア配線盤から通信アウトレットまでの距離(パーメネントリンク)は、90 mを超えないようにします。
したがって、「パーマネントリンクの長さを100mとした」は誤りです。
〇
ケーブルを曲げるときに極端な曲げはねじれやキンクをおこし、ケーブル性能を悪くするため、許容曲げ半径は、施設後に、幹線配線(多対ケーブル)は、ケーブル半径の10倍以上とします。
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03
構内情報通信網( LAN )に使用する、UTPケーブルの施工に関する問題です。
〇 正しいです。
より戻し長が長いと、ケーブルの性能に影響するため、
出きるだけ短くします。
〇 正しいです。
結束時に強く締付けすぎると、ケーブルの性能に悪影響がでます。
✕ 誤りです。
UTPケーブルの場合、総延長は100m以下が推奨されます。
パーマネントリンクだけで100mあるという事は、総延長では100mを
超えてしまうので、不適当です。
〇 正しいです。
曲げ半径が小さいと、ケーブルの性能に悪影響がでます。
多芯ケーブルの場合、仕上がり外径の10倍以上が適当です。
UTPケーブルの場合、引っ張ったり強く抑えたりすると、
ケーブルの性能に悪影響がでますので、
通線時には注意が必要です。
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