1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 ロ 問76

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 ロ 問76 (訂正依頼・報告はこちら)

接地抵抗試験に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
  • 使用電圧400Vの電動機の鉄台に施す接地工事の接地抵抗値が10Ωであったので、良と判断した。
  • 特別高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が20Ωであったので、良と判断した。
  • 高圧電路の1線地絡電流が5Aのとき、高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側中性点に施す接地工事の接地抵抗値が30Ωであったので、良と判断した。
  • 高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が50Ωであったので、良と判断した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

特別高圧計器用変成器の二次側電路にはA種接地工事を施さねばなりません。
(高圧計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事)

そしてA種接地工事は10Ω以下でなければなりません。

他の1・3・4は正しく述べています。

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02

「電気設備の技術基準とその解釈」に基づく接地抵抗試験に関する知識が問われています。

選択肢1. 使用電圧400Vの電動機の鉄台に施す接地工事の接地抵抗値が10Ωであったので、良と判断した。

適切です。

低圧用300Vを超える場合の金属製台や外箱の接地抵抗はC種接地で、10Ω以下でなければいけません。

選択肢2. 特別高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が20Ωであったので、良と判断した。

不適切です。

特別高圧計器用変成器の二次側電路にはA種接地工事が必要で、10Ω以下でなければいけません。

選択肢3. 高圧電路の1線地絡電流が5Aのとき、高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側中性点に施す接地工事の接地抵抗値が30Ωであったので、良と判断した。

適切です。

B種接地の抵抗値は150Ω/1線地絡電流で計算され、5Aの場合は30Ω以下となります。

選択肢4. 高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が50Ωであったので、良と判断した。

適切です。

高圧用計器用変成器の二次側電路はD種接地で、100Ω以下が規格です。

まとめ

異なる種類の接地工事(A種、B種、C種、D種)における接地抵抗値の基準を正確に理解し、適用する必要があります。

特に、電圧レベルや使用目的に応じた接地抵抗値の要求を把握することが重要です。

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03

「電気設備の技術基準とその解釈」による接地抵抗試験に関する問題です。

選択肢1. 使用電圧400Vの電動機の鉄台に施す接地工事の接地抵抗値が10Ωであったので、良と判断した。

金属製の台や外箱の接地抵抗は、低圧用 300 V を超える場合は、C種接地です。

C種接地抵抗は、10 Ω 以下です。

選択肢2. 特別高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が20Ωであったので、良と判断した。

×

計器用変圧器の二次側電路で、特別高圧の場合は、A種接地です。

A種接地抵抗は、10 Ω 以下です。

「接地抵抗値が20Ω」は、誤りです。

選択肢3. 高圧電路の1線地絡電流が5Aのとき、高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側中性点に施す接地工事の接地抵抗値が30Ωであったので、良と判断した。

高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の低圧側の中性点の接地は、B種接地です。

B種接地は抵抗値は、次のようになります。

抵抗値 = 150 / 1線地絡電流 = 150 / 5 = 30 Ω 以下

選択肢4. 高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が50Ωであったので、良と判断した。

高圧用計器用変成器の二次側電路は、D種接地です。

D種接地抵抗値は、100 Ω以下ですので、50 Ω は良と判断できます。

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