1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 イ 問3

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 イ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す回路において、検流計の電流の流れが0となるとき、抵抗R〔Ω〕とインダクタンスL〔mH〕の値の組合せとして、正しいものはどれか。
ただし、相互インダクタンスは無視するものとする。
問題文の画像
  • R:10Ω  L:5mH
  • R:40Ω  L:10mH
  • R:40Ω  L:20mH
  • R:60Ω  L:10mH

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この過去問の解説 (4件)

01

ブリッジ回路において、

検流計の電流の流れが0となるとき、

Z1・Z4=Z2・Z3

Z1(40Ω)・Z4(L+R)=Z2(20Ω+10mH)・Z3(80Ω)

L+R=40Ω+20mH

 

よって、

R=40Ω

L=20mH

となります。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

交流ブリッジ回路において、検流計の電流が0になれば電圧も0になります。

電流が0の時、Z1とZ3に流れる電流は等しく、また同様にZ2とZ4も等しくなります。

この時Z1:Z4=Z2:Z3が成り立ちます。

Z1(40Ω):Z4(R+L)=Z2(20Ω+10mH):Z3(80Ω)

=40R+40L=160Ω+80mH

抵抗とリアクタンスに分けて計算すると

R=40Ω

L=20mH

となります。

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03

図の抵抗とインダクタンス及び検流計でつながった回路は、ブリッジ回路です。

ブリッジ回路では、対角線上の2つのインピーダンスの積が等しいと、真ん中の検流計の電路には電流が流れません。これは平衡状態にあることになります。

今、検流計の電流が 0 であるので、ブリッジ回路は平衡状態にあります。

したがって、次の式が成り立ちます。インダクタンスの誘導性リアクタンスXL として、XL = 2πf L×10-3 として計算します。

40 [Ω] × √(R2 + (XL)2) [Ω] = 80 [Ω] × √(202 + (10X)2) [Ω]

式を整理します。

R2 + (XL)2 = 402 + (20X)2

したがって、R = 40 [Ω] 、L = 20 [mH] となります。

選択肢1. R:10Ω  L:5mH

× 誤りです。

選択肢2. R:40Ω  L:10mH

× 誤りです。

選択肢3. R:40Ω  L:20mH

〇 正解です。

選択肢4. R:60Ω  L:10mH

× 誤りです。

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04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

交流ブリッジ回路では、検流計の電流が0の時、電圧も0となり

斜め掛けのZの積が等しくなります。

Z1×Z4=Z2×Z3

40Ω(R+L)=(10mH+20)×80Ω

40RΩ+40LΩ=800mH+1600Ω

40(RΩ+LΩ)=40(20mH+40Ω)

(L+R)Ω=20mH+40Ω

選択肢1. R:10Ω  L:5mH

上記説明より、誤りです。

選択肢2. R:40Ω  L:10mH

上記説明より、誤りです。

選択肢3. R:40Ω  L:20mH

正解です。

選択肢4. R:60Ω  L:10mH

上記説明より、誤りです。

参考になった数3