1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問30

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

屋内に施設する電動機に過負荷保護装置を省略できる場合として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
  • 運転中、常時、取扱者が監視できる位置に電動機を施設する場合
  • 負荷の性質上、その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流が生じるおそれがない場合
  • 単相電動機の場合で、その電源側電路の配線用遮断器の定格電流が20Aの場合
  • 電動機の出力が0.4kWの場合

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この過去問の解説 (4件)

01

過負荷保護装置の設置不要となる条件

①電動機の運転中、

常時、取扱者が監視できる位置に施設する場合。

②電動機の構造上、

負荷の性質上、

焼損するような過電流が生じる恐れが無い場合。

③電動機が単相であって、

その電源側のブレーカーが20A以下の場合。

④電動機の出力が0.2kW以下の場合。

A:(4)

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02

屋内に施設する電動機の過負荷保護装置に関する問題です。

選択肢1. 運転中、常時、取扱者が監視できる位置に電動機を施設する場合

〇 正しいです。

過負荷により電動機が焼損した場合でも、すぐに気づいて運転を停止できるからです。

選択肢2. 負荷の性質上、その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流が生じるおそれがない場合

〇 正しいです。

変動しない小容量の負荷であり、過電流となる恐れのない場合です。

選択肢3. 単相電動機の場合で、その電源側電路の配線用遮断器の定格電流が20Aの場合

〇 正しいです。

比較的小型の電動機であり、配線用遮断器で充分保護できる場合です。

選択肢4. 電動機の出力が0.4kWの場合

✕ 誤りです。

小型の電動機の定義として、出力0.2kw以下とされています。

まとめ

小型の電動機については、過負荷保護装置を省略できるとされていますが、

そのしきい値である0.2kwは、暗記しておく必要があります。

参考になった数9

03

屋内に施設する電動機に過負荷保護装置を省略できる場合の問題です。

電動機のは過負荷保護は、電動機が焼損する恐れがある過電流を生じたときは、自動的に停止するか警報を出す装置を設置しなければなりません。

ただし、次の場合は、過負荷保護は不要です。

(1) 電動機を運転中、常時、取扱者が監視できる位置に施設する場合。

(2) 電動機の構造上又は負荷の性質上、その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流を生じる恐れがない場合。

(3) 電動機が単相のものであって、その電源側電路に施設する過電流遮断器の定格電流が 15A (配線用遮断器にあっては、20A)以下の場合。

(4) 電動機の出力が 0.2 kW 以下の場合。

以上の4項目です。(「電技解釈」第153条)

選択肢1. 運転中、常時、取扱者が監視できる位置に電動機を施設する場合

〇 正しいです。

選択肢2. 負荷の性質上、その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流が生じるおそれがない場合

〇 正しいです。

選択肢3. 単相電動機の場合で、その電源側電路の配線用遮断器の定格電流が20Aの場合

〇 正しいです。

選択肢4. 電動機の出力が0.4kWの場合

× 誤りです。

電動機の出力が 0.2 kW の場合に、過負荷保護は不要です。

出力 0.4kW は、誤りです。

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04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

電気設備に関する技術基準を定める省令第65条(電動機の過負荷保護)によって、屋内に施設する電動機の過負荷保護規定がありますが、除くもの(過負荷保護対象外)が出力0.2kW以下となっているため、出力0.4kWの電動機は省略出来ません。

選択肢1. 運転中、常時、取扱者が監視できる位置に電動機を施設する場合

適当です。

選択肢2. 負荷の性質上、その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流が生じるおそれがない場合

適当です。

選択肢3. 単相電動機の場合で、その電源側電路の配線用遮断器の定格電流が20Aの場合

適当です。

選択肢4. 電動機の出力が0.4kWの場合

不適当です。

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