1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問38

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

ビルの中央監視制御設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 信号線は、電源による静電誘導を防止するためシールドケーブルを使用し、両端を接地した。
  • 信号線は、電源による電磁誘導を防止するためツイストペアケーブルを使用し、鋼製電線管で保護した。
  • システムのローカル系には、LonWorksを採用した。
  • 異なる製造者の装置間を接続するため、上位層のプロトコルとして、BACnetを採用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

ビルの中央監視制御設備について信号線への障害や、ネットワークに関する問題です。

選択肢1. 信号線は、電源による静電誘導を防止するためシールドケーブルを使用し、両端を接地した。

× 誤りです。

信号線に静電誘導を起こす原因はノイズの乗っているケーブルが近くにある場合で、静電誘導を防止するにはシールドケーブルを使用し、シールドケーブルの両端には接地します。

電源による信号線には電磁誘導が起こります。

選択肢2. 信号線は、電源による電磁誘導を防止するためツイストペアケーブルを使用し、鋼製電線管で保護した。

〇 正しいです。

電磁誘導は、信号線と電源からの送電線が発生する磁界との間に起こる障害です。電磁誘導対策は、ツイストペアケーブルの使用です。

選択肢3. システムのローカル系には、LonWorksを採用した。

〇 正しいです。

LonWorksは、分散型のネットワークシステムに使用され、ネットワーク上のノードと通信や制御を行います。

選択肢4. 異なる製造者の装置間を接続するため、上位層のプロトコルとして、BACnetを採用した。

〇 正しいです。

BACnetは、ビル自動管理制御システム(BACS)のサブシステムの通信仕様を統一する標準化オープンプロトコルです。BACnetは、異なるプロトコルを有するデバイス間を接続します。

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02

ビルの中央監視制御設備に関する問題です。

選択肢1. 信号線は、電源による静電誘導を防止するためシールドケーブルを使用し、両端を接地した。

✕ 誤りです。

 

電源から信号線に影響を及ぼすのは、電磁誘導作用によるものです。

静電誘導ではありません。

選択肢2. 信号線は、電源による電磁誘導を防止するためツイストペアケーブルを使用し、鋼製電線管で保護した。

〇 正しいです。

 

ツイストペアケーブルを使用することによって、電磁誘導作用を打ち消しあうことができます。

選択肢3. システムのローカル系には、LonWorksを採用した。

〇 正しいです。

 

LonWorksは、アメリカで開発されたオープンなネットワーク技術で、

設備の分散制御を行う技術です。

ビル管理設備などに使用されます。

選択肢4. 異なる製造者の装置間を接続するため、上位層のプロトコルとして、BACnetを採用した。

〇 正しいです。

 

装置などの製造者は、固有のプロトコルを使用しているため、

そのままでは、通信接続することができません。

上位のプロトコルであるBACnetを介することで、接続が可能になります。

BACnetは、標準化オープンプロトコルで、ビル管理制御設備などに使用されます。

まとめ

異なる製造者の装置でシステムを構築する場合は、

LonWorksやBACnetといった技術を使用します。

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