1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ハ 問48
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ハ 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備の省エネルギー対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 空気調和機の予冷・予熱運転時に、外気の導入量を増やす。
- 空気調和機から吹出し口や吸込み口までのダクトルートを短くする。
- 計測した室内の二酸化炭素濃度に応じて、外気の導入量を制御する方式とする。
- 熱負荷に応じて空気調和機の送風量を制御する変風量方式とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1は間違い。予冷・予熱運転時に、外気の導入量を増やすと、外気を冷却または加熱するためにエネルギーがかかります。
2は正しい。ダクトルートを短くすることで、ダクトにおける熱損失を低減できます。
3は正しい。二酸化炭素量におうじて換気量を調節すれば、人が少ない時の排気の熱損失を節約できます。
4は正しい。部屋ごとにダンパーを設けて、送風量を制御することで、ファン動力が節約できます。他方で、設定温度付近ではファンが停止して換気できないデメリットもあります。
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02
空気調和設備の省エネルギー対策に関する問題です。
× 誤りです。
空調機の予冷・予熱運転では、外気負荷を削減して、新鮮な外気の導入と排気を停止します。そうすることで、設定温度への到達時間が短くでき、省エネになります。
したがって、「外気の導入量を増やす」は誤りです。
〇 正しいです。
ダクトの長さを短くして、ダクト内の風速を小さくすることで、省エネが可能です。
〇 正しいです。
室内還気の CO2 濃度を規定値内を超えないように制御し、外気量を削減します。
〇 正しいです。
変風量方式は、負荷変動に応じて送風量を変えることはでき、搬送のエネルギーの低減が可能となり、省エネとなります。
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03
空気調和設備の省エネルギー対策に関する問題です。
✕ 誤りです。
外気の導入量をふやせば、エネルギーを多く使用します。
特に、外気と室温の差が大きい予冷・予熱運転時に外気を導入すると、
なかなか設定温度に到達せず、大きなエネルギーを消費してしまいます。
〇 正しいです。
空気の搬送距離を短くする事で、省エネルギーになります。
〇 正しいです。
二酸化炭素濃度に応じて、必要な時だけ外気を導入します。
〇 正しいです。
変風量にすることで、空気調和機の消費エネルギーを削減出来ます。
自動車に乗る場合、カーエアコンの運転を、初めは車内循環モードで運転し、
のちに設定温度に達した時に外気導入モードにすると、省エネ運転になります。
それと全く同じ理屈です。
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