1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 ハ 問75

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 ハ 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

屋内のケーブルラックにケーブルを敷設する工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • トレー形ケーブルラックの水平部分に敷設した配線の固定を省略した。
  • 配線本数とケーブル相互の間隔により、ケーブルの許容電流値を補正した。
  • ケーブルは整然と並べ、水平部分では3mの間隔で支持固定した。
  • 高圧ケーブルの屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の6倍とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

4が正解。

高圧ケーブルの屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の8倍以上が正しい。

選択肢1、3について、

ケーブルは、整然と並べ、水平部では3m以下、垂直部では1.5m以下の間隔ごとに固定します。ただし、次のいずれかの場合は、この限りではありません。

(a)トレー形ケーブルラック水平部の配線

(b)二重天井内におけるケーブルラック水平部の配線

選択肢2について、

ケーブルを密着して配線する場合、ケーブル1~2本分の間隔を空けて配線する場合は、ケーブル本数によって、1.00~0.70の許容電流の低減を行います。ケーブル3本分であれば、低減の検討は不要です。

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02

屋内のケーブルラックにケーブルを敷設する工事に関する問題です。

選択肢1. トレー形ケーブルラックの水平部分に敷設した配線の固定を省略した。

〇 正しいです。

ケーブルラック上にケーブルは、水平部では 3 m 以下、垂直部では 1.5 m 以下の間隔で整然と並べて固定します。ただし、トレー型ケーブルラック水平部の配線は、除外されます

選択肢2. 配線本数とケーブル相互の間隔により、ケーブルの許容電流値を補正した。

〇 正しいです。

布設ケーブルの本数、ケーブル中心間隔により許容電流が減少します

ケーブルの中心間隔が広くなるに従って、許容電流低減率が、大きくなります。

選択肢3. ケーブルは整然と並べ、水平部分では3mの間隔で支持固定した。

〇 正しいです。

選択肢1と同じ解説で、トレー型ではないため、記述通りです。

選択肢4. 高圧ケーブルの屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の6倍とした。

× 誤りです。

屋内の低圧ケーブルを曲げる場合、ケーブルの屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の 6 倍(単心の場合は 8 倍)以上とします。

また、高圧ケーブルの場合は、単心で10倍、多心で 8倍 以上です。

(内線規程)

高圧ケーブルとあるため、「ケーブル仕上り外径の6倍」は誤りです

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03

屋内のケーブルラックにケーブルを敷設する工事に関する問題です。

選択肢1. トレー形ケーブルラックの水平部分に敷設した配線の固定を省略した。

〇 正しいです。

一般的には、水平方向には、3mごとに固定しますが、

トレー形ケーブルラックの水平部分は、例外とされています。

選択肢2. 配線本数とケーブル相互の間隔により、ケーブルの許容電流値を補正した。

〇 正しいです。

ケーブルが過密に布設されると、許容電流が低減される可能性があります。

選択肢3. ケーブルは整然と並べ、水平部分では3mの間隔で支持固定した。

〇 正しいです。

他の選択肢の解説と同様です。

選択肢4. 高圧ケーブルの屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の6倍とした。

✕ 誤りです。

低圧ケーブルの場合は6倍以上ですが、

高圧ケーブルの場合は8倍以上が必要です。

まとめ

選択肢の中に、紛らわしいものがあるので、不用意に

思い込みで回答しないようにしましょう。

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