1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午後 ハ 問78

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午後 ハ 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

監視カメラ設備の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 屋外カメラのハウジングは、水などの浸入に対する保護等級として、IP66の仕様のものを使用した。
  • ネットワークカメラに用いる屋外ケーブルは、誘導雷を考慮して、光ファイバケーブルを使用した。
  • ネットワークカメラ(IPカメラ)には、PoEタイプのスイッチングハブからLANケーブルを用い、電力を供給した。
  • 屋外カメラの雷保護として、信号ケーブル及び電源ケーブルの監視装置本体側のみにサージ防護デバイス(SPD)をそれぞれ設けた。

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この過去問の解説 (2件)

01

ネットワークに接続される監視カメラ設備の施工に関する問題です。

選択肢1. 屋外カメラのハウジングは、水などの浸入に対する保護等級として、IP66の仕様のものを使用した。

〇 正しいです。

IP66 は、屋外に設置する防犯カメラの、防塵・防水の規格です。

選択肢2. ネットワークカメラに用いる屋外ケーブルは、誘導雷を考慮して、光ファイバケーブルを使用した。

〇 正しいです。

光ファイバーケーブルによって雷サージの侵入が防げます。

しかし、カメラ側には、光信号をメタル信号に変換する変換器必要で、それの電源部にはSPD(サージ保護デバイス)を使って雷対策をします。

選択肢3. ネットワークカメラ(IPカメラ)には、PoEタイプのスイッチングハブからLANケーブルを用い、電力を供給した。

〇 正しいです。

PoEタイプのスイッチングハブは、イーサネットケーブルにより電力供給の機能を有するスイッチングハブです。

選択肢4. 屋外カメラの雷保護として、信号ケーブル及び電源ケーブルの監視装置本体側のみにサージ防護デバイス(SPD)をそれぞれ設けた。

× 誤りです。

監視カメラはレシーバなどで同軸変換されたり、金属ポール上に設置され、設置間電位差が生じるため、カメラ本体側にSPDか同軸アレスタを設置して、雷対策をする必要があります。

したがって、信号ケーブル及び電源ケーブルのみのSPD設置対策では不十分です。

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02

監視カメラ設備の施工に関する問題です。

選択肢1. 屋外カメラのハウジングは、水などの浸入に対する保護等級として、IP66の仕様のものを使用した。

〇 正しいです。

屋外カメラの場合、防水対策は重要です。

選択肢2. ネットワークカメラに用いる屋外ケーブルは、誘導雷を考慮して、光ファイバケーブルを使用した。

〇 正しいです。

光回線には誘導障害は起こりません。

選択肢3. ネットワークカメラ(IPカメラ)には、PoEタイプのスイッチングハブからLANケーブルを用い、電力を供給した。

〇 正しいです。

選択肢4. 屋外カメラの雷保護として、信号ケーブル及び電源ケーブルの監視装置本体側のみにサージ防護デバイス(SPD)をそれぞれ設けた。

✕ 誤りです。

ケーブルのみの対策では不十分です。

カメラ本体側にも対策が必要です。

まとめ

近年は、光回線を使用したネットワークカメラが普及しています。

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