1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午後 ハ 問79

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午後 ハ 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

地中電線路に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 管路には、ライニングなどの防食処理を施した厚鋼電線管を使用した。
  • 単心ケーブル1条を引入れる管路に、配管用炭素鋼鋼管(SGP)を使用した。
  • ケーブルの熱伸縮対策として、マンホール内にオフセットを設けた。
  • マンホールの管口部分には、マンホール内部に水が浸入しにくいように防水処理を施した。

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この過去問の解説 (2件)

01

地中電線路に関しての問題です。

地中電線路は、管路式、暗きょ式、蓋掛け式のU字型電線路、直接埋設式などが有ります。

選択肢1. 管路には、ライニングなどの防食処理を施した厚鋼電線管を使用した。

〇 正しいです。

管路式で、金属製の管を使用して電線路を設けるときは、厚鋼電線管を使用し、管および接続部には、防食テープを巻き、ライニングで防食処理を行います

選択肢2. 単心ケーブル1条を引入れる管路に、配管用炭素鋼鋼管(SGP)を使用した。

× 誤りです。

単心ケーブル1条を1本の管に入れるときは、電磁誘導による発熱を避けるために、非金属製の管を使用します

配管用炭素鋼鋼管(SGP)の使用は、誤りです

選択肢3. ケーブルの熱伸縮対策として、マンホール内にオフセットを設けた。

〇 正しいです。

ケーブルを地中に敷設すると、熱伸縮によって金属シースに疲労が蓄積するため、マンホールのところで、曲がりを設けるなどのオフセットによって、疲労を取り除きます

選択肢4. マンホールの管口部分には、マンホール内部に水が浸入しにくいように防水処理を施した。

〇 正しいです。

マンホール(地中箱)のふたは、水が簡単に入り込まない構造とする必要があります。そのため、マンホールには防水処理を施します。また、たまり水を排除できるように底面に水抜き穴を設けます。

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02

地中電線路に関する問題です。

選択肢1. 管路には、ライニングなどの防食処理を施した厚鋼電線管を使用した。

〇 正しいです。

その他に、合成樹脂製の配管を使用する方法もあります。

選択肢2. 単心ケーブル1条を引入れる管路に、配管用炭素鋼鋼管(SGP)を使用した。

✕ 誤りです。

配管とケーブル間で電磁誘導による発熱の恐れがあるため、非鉄配管を使用します。

選択肢3. ケーブルの熱伸縮対策として、マンホール内にオフセットを設けた。

〇 正しいです。

マンホール内で余長をとります。

選択肢4. マンホールの管口部分には、マンホール内部に水が浸入しにくいように防水処理を施した。

〇 正しいです。

まとめ

単心ケーブル1条を配管に入れるケースは稀だとは思いますが、

注意が必要です。

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