1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問18 (午前 ハ 問6)

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和6年度(2024年) 問18(午前 ハ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路に使用されるアルミ電線に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • アルミ線を使用することで、銅線に比べ自重が減り長径間に有利になり、風雪の影響を受けにくくなる。
  • アルミ線を使用することで、銅線に比べ導体が太くなるため表面電界が小さくなり、コロナ放電が発生しにくくなる。
  • 鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR)は、鋼心アルミより線(ACSR)と比較して許容電流が大きく、大容量送電が可能である。
  • アルミ覆鋼心アルミより線(ACSR/AC)は、鋼心アルミより線(ACSR)と比較して耐食性が高く、海岸地帯等に採用されている。

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この過去問の解説 (1件)

01

空送電線路におけるアルミ電線は、電力の効率的な送電を実現するための重要な要素です。これらの電線は、軽量でありながら高い導電性を持ち、長距離の送電に適しています。特に、鋼心アルミより線(ACSR)やその改良版である鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR)は、耐久性や耐食性に優れ、様々な環境条件下での使用が可能です。

アルミ電線の特性

軽量性: アルミは銅に比べて軽量であり、長径間の架設に有利です。

導電性: アルミは導電性が高く、大電流の送電が可能です。

耐食性: 特にアルミ覆鋼心アルミより線(ACSR/AC)は、耐食性が高く、海岸地帯などの厳しい環境でも使用されます。

使用される電線の種類

鋼心アルミより線(ACSR): 主に使用される電線で、鋼心によって抗張力が強化されています。

鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR): 高温環境でも使用可能で、大容量送電が実現できます。

アルミ覆鋼心アルミより線(ACSR/AC): 耐食性が高く、特に海岸地域での使用に適しています。

選択肢1. アルミ線を使用することで、銅線に比べ自重が減り長径間に有利になり、風雪の影響を受けにくくなる。

この記述は不適当です。アルミ線は銅線に比べて軽量であるため、長径間に有利ですが、実際には風雪の影響を受けやすくなります。特に、断面積が大きくなることで風圧の影響を受けやすくなるため、風雪の影響を受けにくいとは言えません

選択肢2. アルミ線を使用することで、銅線に比べ導体が太くなるため表面電界が小さくなり、コロナ放電が発生しにくくなる。

この記述は適当です。アルミ線は銅線よりも導体が太くなるため、表面電界が小さくなり、コロナ放電が発生しにくくなります

選択肢3. 鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR)は、鋼心アルミより線(ACSR)と比較して許容電流が大きく、大容量送電が可能である。

この記述も適当です。TACSRはACSRよりも許容電流が大きく、大容量送電が可能です

選択肢4. アルミ覆鋼心アルミより線(ACSR/AC)は、鋼心アルミより線(ACSR)と比較して耐食性が高く、海岸地帯等に採用されている。

この記述も適当です。ACSR/ACは耐食性が高く、特に海岸地帯などでの使用に適しています

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