1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問38 (午前 ハ 問26)

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和6年度(2024年) 問38(午前 ハ 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

光ファイバケーブルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • クラッドは、コアより屈折率が低い。
  • 光信号は、光が全反射しながらコアの中を伝搬する。
  • マルチモードは、シングルモードと比べて長距離伝送に適している。
  • テンションメンバ等への電磁誘導対策には、ノンメタリック型の光ファイバケーブルが有効である。

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この過去問の解説 (1件)

01

光ファイバケーブルは、現代の通信インフラにおいて重要な役割を果たしています。その高い帯域幅と低い信号減衰特性により、長距離通信から局所ネットワークまで幅広く利用されています。本問題では、光ファイバケーブルの特性や構造に関する正確な理解が求められています。各選択肢について詳しく見ていきましょう。

選択肢1. クラッドは、コアより屈折率が低い。

クラッドは、コアより屈折率が低い。 これは正しい記述です。光ファイバのクラッド(外側の層)はコア(中央の層)よりも屈折率が低く、この違いが光がクラッドを超えて外に逃げないようにし、コア内を反射しながら進むことを可能にします。

選択肢2. 光信号は、光が全反射しながらコアの中を伝搬する。

光信号は、光が全反射しながらコアの中を伝搬する。 これは正しい記述です。光信号は、コア内で全反射を繰り返しながら伝搬します。これは、クラッドがコアより屈折率が低いために起こります。

選択肢3. マルチモードは、シングルモードと比べて長距離伝送に適している。

マルチモードは、シングルモードと比べて長距離伝送に適している。 これは不適当な記述です。マルチモード光ファイバは、シングルモード光ファイバに比べて短距離伝送に適しています。シングルモード光ファイバは、長距離伝送での低減衰率と高帯域幅が特徴です。

選択肢4. テンションメンバ等への電磁誘導対策には、ノンメタリック型の光ファイバケーブルが有効である。

テンションメンバ等への電磁誘導対策には、ノンメタリック型の光ファイバケーブルが有効である。 これは正しい記述です。ノンメタリック型の光ファイバケーブルは、電磁誘導や外部の電気的干渉を防ぐために効果的です。

まとめ

光ファイバケーブルは、高速かつ高容量のデータ伝送が可能な通信インフラの要となる技術です。各選択肢についての正確性を以下に示します:

クラッドは、コアより屈折率が低い。 これは正しい記述です。クラッドの屈折率がコアより低いことで、光が全反射しながらコア内を伝搬します。

光信号は、光が全反射しながらコアの中を伝搬する。 これは正しい記述です。光信号は、コア内で全反射を繰り返しながら伝搬します。

マルチモードは、シングルモードと比べて長距離伝送に適している。 これは不適当な記述です。マルチモード光ファイバは短距離伝送に適しており、長距離伝送にはシングルモード光ファイバが適しています。

テンションメンバ等への電磁誘導対策には、ノンメタリック型の光ファイバケーブルが有効である。 これは正しい記述です。ノンメタリック型の光ファイバケーブルは、電磁誘導の影響を受けにくく、テンションメンバに適しています。

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