2級電気工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
2 問15

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 2 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

電力系統における保護リレーシステムの役割として、最も不適当なものはどれか。
  • 直撃雷から機器を保護する。
  • 送電線路の事故の拡大を防ぐ。
  • 電力系統の安定性を維持する。
  • 異常が発生した機器を系統から切り離す。

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この過去問の解説 (3件)

01

電力系統でのトラブル時に、機器を保護し、事故拡大を防ぎ、安定的な電力供給を維持するために様々な保護リレーシステムが用いられています。

地絡事故を検出して警報を出し回路遮断を行なったり、過電流や不足電圧を検出して警告するものなどがあります。
保護リレーの種類やシステムの目的によって動作は異なりますが、選択肢の 2・3・4 にあるように、送電線路の事故拡大を防ぎ、電力系統の安定性を維持し、異常が発生した機器を系統から切り離す、といった役目を果たします。

しかし、直撃雷からの保護は、保護リレーシステムでは行えません。
それは直撃雷が瞬間的なものであり、異常検知→リレー動作→遮断等の保護動作を待つ余裕がないためです。
そのため、直撃雷に対しては、避雷器や架空地線などの別の方法で保護をはかることになります。
よって、正解は、1 です。

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02

保護リレーシステムは電力系統などに発生した異常状態(短絡や地絡等)を即座に検出し、異常が発生した箇所を素早く切り離すシステムの事を言います。
これにより被害を拡大する事を防げるという事です。
なので
【1】直撃雷から機器を保護する
が不適当だということになります。

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03

正解は1です。

電力系統における保護リレーシステムの役割は、事故箇所の切り離し、事故拡大防止(安定性維持)、復旧の迅速化です。

したがって、2の「送電線路の事故の拡大を防ぐ」、3の「電力系統の安定性を維持する」、4の「異常が発生した機器を系統から切り離す」は役割として適当ですが、1の「直撃雷から機器を保護する」は不適当です。

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