2級電気工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
2 問31

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 2 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

電気鉄道の架空式の電車線路に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • トロリ線には、円形溝付の断面形状のものが広く用いられている。
  • ハンガは、トロリ線とちょう架線を電気的に接続するために用いる金具である。
  • ちょう架線には、一般的に、亜鉛めっき鋼より線が用いられている。
  • スプリング式バランサは、トロリ線の伸縮によって変化するトロリ線張力を一定に調整する装置である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

ハンガは、トロリ線とちょう架線を電気的に接続するために用いる金具ではなく、トロリ線が一定の高さを保ち、でこぼこしないようにちょう架線からトロリ線を吊り下げる時に使用する金具です。

参考になった数55

02

電気鉄道の架空式電車線路とは、架空に敷設された電車線(トロリー線)に
電車の上部に設けられたパンタグラフを接触させ集電する電車線路です。

トロリー線は架空で敷設されていることからたるみが発生しますが、
たるみがあるとパンタグラフとトロリー線が離線し、不具合の原因となります。
その為、トロリー線は一定の高さを保つ必要があります。

ちょう架線はトロリー線の上部に敷設され、ハンガを用いてトロリー線を
支持し、トロリー線の高さを一定に保持します。

よって、2.ハンガの説明は不適切となります。

参考になった数26

03

正解は、2 です。

架空式電車線路のトロリ線(給電のための架空電線)は、できるだけ線路と平行に、たわみなく設置される必要があります。
これは、給電装置との距離にバラツキがあると、離線が頻繁に生じる原因となるためです。

それで、上方に ちょう架線を張り、ちょう架線からハンガで吊り下げる形で下方にトロリ線を設置します。
こうすることでトロリ線のたわみを減らすことができます。

ハンガは電気的な接続を目的としていないので、2 が不適当といえます。

他の1・3・4 は正しく述べています。

参考になった数23