2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)前期
2 問14

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)前期 2 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

変電所の母線結線方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 単母線は、複母線に比べて所要機器が多い。
  • 単母線は、母線事故時に全停電となる。
  • 複母線は、大規模な変電所に採用される。
  • 複母線は、機器の点検、系統連用が容易である。

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この過去問の解説 (3件)

01

母線は変電所や受変電設備において主要な回路に用いられる導線の事です。
単母線と呼ばれていますが、三相三線式の3本線で1本の母線になります。

変電所での母線方式にはいくつかの種類がありますが、単母線方式には
・構造が単純で使用する機器類も少ないのでコストが低い
・母線部に異常が生じた場合全停電してしまう
といった特徴があります。

この事から
【1】単母線は、複母線に比べて所要機器が多い。
が不適切であるといえます。

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02

変電所の母線結線方式は単母線、複母線(二重母線)、
環状母線等が存在します。

単母線の特徴として下記の点があります。
・所要スペースが少なく、経済的。
・母線が1本の為、事故時に全停電となる。

複母線(二重母線)の特徴は次の通りです。
・機器の数の増や所要面積が大きく必要である。
・複母線の為、片母線の停電が行え、点検等が行える。

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03

正解は、1 です。

変電所の母線とは、変電した電力を送り出すための外部への電線路を指します。
そして単母線は単一の母線を使う方式のことで、複母線は複数の母線を使う方式のことです。

系統数が少ない単母線の方が、複母線よりも、構成がシンプルで所要機器も少なく経済的です。
しかし母線事故が生じると、すべての送電が停止してしまう恐れがあります。
また複母線のように、点検のために一部の系統を停電させることができないという不都合もあります。

よって、変電設備の規模や重要度などを考慮して、母線系統を決定します。

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