2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)前期
5 問43

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)前期 5 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

電車線に関する次の記述に該当する区分装置( セクション )として、適当なものはどれか。

「直流、交流区間ともに広く採用され、パンタグラフ通過中に電流が中断せず、高速運転に適するので主に駅間に設けられる。」
  • エアセクション
  • BTセクション
  • FRPセクション
  • がいし形セクション

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

電車への電気供給は変電所毎に切り替わります。
電車線路の1区間で供給線をだぶらせて離して(エアで絶縁して)配線し、パンタグラフへの供電の連続性を保っているのがエアセクション方式です。
ダブらせずに、絶縁体で絶縁している(隣接している)のが、FRPやがいし形セクションです。

前者のエア方式では電車は高速で通過できますが、後者の方式では速度を落とした通過しかできません。
また、BTセクションは電磁誘導障害を軽減するため、ブースタートランスを設けたセクションのことで、他のセクションとは意味合いが異なります。

したがって正解は1です。

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02

電車線は長距離に及ぶため、数キロ〜数十キロ間隔で、
変電所を設け送電しています。
そのため、電車線の途中で変電所の系統が変わる箇所があり、
その箇所をセクション(区分装置)と言います。
セクションがなければ、短絡事故等で全変電所が停電してしまいます。

エアセクションとは、セクションにを空気(エア)で区分しています。
FRP・がいし形セクションは、FRP及びがいしでセクションを区分し、
前者は電車が高速で通過でき、後者は電車が低速でしか通過できません。

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03

架空式電車線とは、電車に電力を供給する為に設置された架空線のことです。

そして区分装置とは、架空式電車線を電気的・機械的に区分するための装置を指しています。

複数の変電所からの電力供給を受けるためには、電気的な区分が必要があり、区分(絶縁素材)として FRP・空気(エア)・がいし を利用するものがあります。

このうちエアセクションは、空気を絶縁体として架線を平行して敷設したもので、セクション部を電車が通過する際にも両方の架線からの給電を受け続けることができます。

この際に、瞬間的に2つの架線が短絡しますが、高速走行であれば問題がありません。

よって、正解は、1 です。

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