2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
1 問6
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 1 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
定格容量が100MV・Aと300MV・Aの変圧器を並行運転し、200MV・Aの負荷に供給するとき、変圧器の負荷分担の組合せとして、適当なものはどれか。
ただし、2台の変圧器は並行運転の条件を満足しているものとする。
ただし、2台の変圧器は並行運転の条件を満足しているものとする。
- 100MV・A変圧器:25MV・A 300MV・A変圧器:175MV・A
- 100MV・A変圧器:50MV・A 300MV・A変圧器:150MV・A
- 100MV・A変圧器:75MV・A 300MV・A変圧器:125MV・A
- 100MV・A変圧器:100MV・A 300MV・A変圧器:100MV・A
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この過去問の解説 (3件)
01
消去法で説明します。
定格容量が 100MV・A と 300MV・A の変圧器を並行運転しているので、負荷分担の比率は 1:3 になります。
したがって、1〜4の中で負荷分担の比率が 1:3 になっているものが答えです。
よって、2が正解になります。
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02
例えば、AとBの2つの変圧器を並行運転する場合、Aが定格容量の30%で運転するなら、Bも30%でなければなりません。
この問題では、定格容量が100MV・A と 300MV・Aの変圧器により、200MV・Aの負荷に電力を供給します。
つまり合計400 MV・Aの変圧器により、200MV・Aへの電力供給をするので、(負荷÷定格容量の計算により)各変圧器の能力の50%の分担で良いことが分かります。
よって、100MV・Aの50%である50MV・A と 300MV・Aの50%である150MV・Aの組み合わせである、2 が正解となります。
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03
変圧器を並行運転したときの各変圧器の負担分担は、基準容量に換算したパーセントインピーダンス(%Z)の逆比となります。
なお、%Zとは定格電流による電圧降下と定格電圧の割合を表します。また(定格)容量に比例します。
いま、両変圧器をA、Bとしましょう。
変圧器A(100MV・A)、B(300MV・A)の%Zは与えられていませんが題意より同じと考えられますので、aとしましょう。
すると変圧器Bを基準としたAの%Z、%ZAは、容量と%Zの比例関係を使って a×300/100 = 3a 、また、%ZBはa×300/300 = a となります。
変圧器を並行運転したときの各変圧器の負担分担は、基準容量に換算した%Zの逆比なのでAは 1/4、Bは 3/4 となります。
よって、正解は50MV・Aと150MV・Aの2です。
「別解説」 本題の場合には以下のような解法も可能です。
並列運転なので、2次電圧は同じです。容量の大きい300MV・Aに3倍の電流が流れますので、負荷分担は3倍です。
したがって分担割合は100MV・Aと300MV・Aで 1:3 です。(内部抵抗(インピーダンス)は容量大の方が1/3です。)
したがって50MV・Aと150MV・Aとなります。
なお、定格とは2次側の電圧、電流等のことです。
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