2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
2 問15

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 2 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧の受変電設備における機器の施設又は取扱いに関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 計器用変圧器の一次側に高圧限流ヒューズを取り付ける。
  • 変圧器の金属製外箱に接地工事を施す。
  • 変流器の二次側を開放する。
  • 断路器にインターロックを施す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

1.計器用変圧器の一次側には高圧限流ヒューズを取り付けます。○です。

2.変圧器の金属製外箱には接地工事を施します。○です。

3.変流器の二次側を開放してはいけません。したがって記述は不適当です。
二次側を開放してしまうと二次側の端子間に高電圧が発生して、絶縁破壊を起こし短絡して焼損する恐れがあります。

4.断路器にインターロックを施します。○です。
受変電設備では、「断路器直近二次側の高圧遮断器が開放状態にならなければ、断路器がロックされて動かない」というインターロック機構を組み込みます。直近二次側遮断器が開放状態となれば、断路器に流れる負荷電流はゼロとなり、安全に断路器が開放できます。

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02

変流器とは、測定用計器を接続するために使用する変圧器のことで、CTとも呼ばれています。
このCTによって、一次側の高電圧・大電流を、測定用計器が対応できる低電圧・小電流に変換します。

CTを含め、変圧器の二次側電流は、一次側の電流と巻線比によって定まります。
つまり二次側負荷の抵抗値に関わりなく、電流が流れようとします。

そして二次側を開放するということは、二次側の抵抗値を無限大にするのと同義ですから、オームの法則により電圧値も理論上無限大になります。
( V = I × R ・・・Rが無限大となれば、Vも無限大となります)

この結果、CTの二次側を開放すると、高電圧が生じ、絶縁破壊により機器やケーブルが焼損します。
そのため、CTの二次側は決して開放してはなりません。

正解は、3 です。

他の、1・2・4 は正しく述べています。

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03

1.正しいです。
記載の通り、計器用変圧器の一次側に高圧限流ヒューズを取り付けます。

2.正しいです。
変圧器の金属製外箱に接地工事を施します。電圧の大きさによって、接地抵抗値が異なります。

3.誤っています。
変流器の二次側を開放してはなりません。大電流が流れ、危険です。

4.正しいです。
断路器にはインターロックを施します。

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