2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
2 問17
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 2 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路のねん架の目的として、適当なものはどれか。
- 電線の振動エネルギーを吸収する。
- 雷の異常電圧から電線を保護する。
- 電線のインダクタンスを減少させ静電容量を増加させる。
- 各相の作用インダクタンス、作用静電容量を平衡させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
電線の振動エネルギーを吸収するのはダンパです。
2.誤っています。
雷の異常電圧から電線を保護するのは架空地線です。
3.誤っています。
電線のインダクタンスを減少させ静電容量を増加させるのは、多導体方式の電線になります。
4.正しいです。
ねん架は各相の作用インダクタンス、作用静電容量を平衡させます。
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02
例えば、三相3線式で、各相の電線をA・B・Cとした場合、
1の区間では、A-B-C
2の区間では、B-C-A
3の区間では、C-A-B
といった具合に、電線の配列を入れ替えてゆきます。
架空送電線路では、他相の電線や大地との距離などにより、作用インダクタンスや作用静電容量の違い=不平衡 が生じます。
そしてこの各相の違いは、力率のズレや電力損失、通信線への障害を生じさせます。
そのため、交互に入れ替えることにより、この不平衡を無くすのが、ねん架の目的です。
正解は、4 です。
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03
ねん架は交流送電において、架空送電線路の各相のインダクタンスや静電容量の不平衡を解消するために考案されたものです。したがって正解は4です。
送電線路をねじることで各相の電圧、電流のずれを解消します。
鉄塔による高所高圧送電線路では、送電電圧[kV]に1[km]を掛けた値毎に、ねん架が行われています。
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