2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
2 問31

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 2 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

架空単線式の電車線の偏いに関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 偏いとは、レール中心に対する電車線の左右への偏りのことをいう。
  • 新幹線鉄道の最大偏い量は、普通鉄道よりも小さくする。
  • レールの曲線区間では、電車線には必然的に偏いが発生する。
  • 偏い量は、風による振れや走行状態での車両の動揺などを考慮して規定している。

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この過去問の解説 (3件)

01

不適当なものは、2 です。

新幹線の最大偏い量は、普通鉄道よりも大きくなっています。

偏いとは、架電線から電力を得て走行する列車の集電装置が一部だけ極端にすり減るのを防ぐために、架電線をジグザグに配置することをいいます。
そして、その幅の広さを偏い量といいます。

普通鉄道よりも高速に走行し摩耗が早くなりやすい新幹線では、この偏い量を大きくとっています。

他の 1・3・4 は正しく述べています。

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02

2 . 「新幹線鉄道の最大偏い量は、普通鉄道よりも小さくする。」が不適当です。
→偏い(へんい)は電車線の偏りのことで、高速の新幹線は普通鉄道より大きくします。


1 . 偏いとは、レール中心に対する電車線の左右への偏りのことをいう。
→記載の通りです。

3 . レールの曲線区間では、電車線には必然的に偏いが発生する。
→遠心力が働くので必然的に偏いが発生します。

4 . 偏い量は、風による振れや走行状態での車両の動揺などを考慮して規定している。
→記載の通りです。

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03

正解は 2 です。

1. 偏いとは、レール中心に対する電車線の左右への偏りのことです。○です。
電車のパンタグラフと給電線(電車線)とが接触しているその位置関係を想起下さい。パンタグラフ上での二本のレールの中心位置と電車線の接触点との位置ずれが偏いです。

2. 新幹線鉄道の最大偏い量は、普通鉄道よりも大きいので誤りです。
速い走行ほど偏い量は大きめになってしまいます。

3. レールの曲線区間では、電車線には必然的に偏いが発生します。○です。
1に記載の内容から類推下さい。

4. 偏い量は、風による振れや走行状態での車両の動揺などを考慮して規定しています。○です。
1、2、3に記載の内容より推測できるとおりです。

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