2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
3 問37

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 3 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道線路のレール摩耗に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • レール摩耗は、通過トン数、列車速度など運行条件に大きく影響を受ける。
  • 曲線では、外側レールの頭部側面の摩耗が内側レールよりすすむ。
  • レール摩耗低減には、焼入れレールの使用が効果的である。
  • 一般に平たん区間のレール摩耗は、勾配区間よりすすむ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1.レール摩耗は、通過トン数、列車速度など運行条件に大きく影響を受けます。○です。

2.曲線では、外側レールの頭部側面の摩耗が内側レールよりすすみます。○です。
遠心力の作用により、外側レールの頭部側面により大きな力(応力)がかかるからです。

3.レール摩耗低減には、焼入れレールの使用が効果的です。○です。
焼き入れてレール表面を硬くすると摩耗されにくくなります。

4.一般に平たん区間のレール摩耗は、勾配区間よりすすみません。したがって不適当な記述です。
平たん区間の方が車輪がレールを押す(接触)応力が小さいからです。

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02

4 . 「一般に平たん区間のレール摩耗は、勾配区間よりすすむ。」が不適当です。
→レールが平坦である方が、勾配がかかっている場合より負荷に偏りが出ないため、摩耗が少なくなります。


1 . レール摩耗は、通過トン数、列車速度など運行条件に大きく影響を受ける。
→記載の通りです。

2 . 曲線では、外側レールの頭部側面の摩耗が内側レールよりすすむ。
→遠心力がかかるので摩耗が進みます。

3 . レール摩耗低減には、焼入れレールの使用が効果的である。
→鉄材は焼入れにより強度が高まります。

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03

鉄道線路のレールは、列車の走行により次第に摩耗します。


この摩耗は、通過トン数や列車速度など運行条件に大きく影響を受けます。
例えば、トン数が大きい・速度が速い・頻繁な運行がされる、などは摩耗をすすめます。

曲線部では、列車の遠心力を受け止める場所となる外側レールの頭部側面の摩耗が大きくなります。

こうした摩耗を抑えるために、レールの硬度を上げる焼入れレールの使用は効果的です。

ですから、1・2・3 はいずれも適切な説明です。


しかし、勾配区間のレールは、列車を登坂させるため、平たん区間よりも大きな力を受けます。
ですから 勾配区間のレールは、平たん区間よりも摩耗がすすみます。

そのため、4 の記述が不適当です。

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