2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
5 問41

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 5 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧架空配電線路の施工に関する記述として、誤っているものはどれか。
  • 柱上変圧器の過負荷保護のため、変圧器の一次側にケッチヒューズを取り付けた。
  • 柱上変圧器の二次側に、B種接地工事を施した。
  • 配電用避雷器は、柱上開閉器の近くに設けた。
  • 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、柱上開閉器を設けた。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

誤っているものは 1 . 柱上変圧器の過負荷保護のため、変圧器の一次側にケッチヒューズを取り付けた となります。

柱上変圧器の過負荷保護のため、ケッチヒューズを取り付けるのは

変圧器の一次側ではなく、二次側に取り付けます。

参考になった数35

02

1.誤っています。
柱上変圧器の過負荷保護のためには、変圧器の二次側にケッチヒューズを取り付けます。

2.正しいです。
柱上変圧器の二次側に、B種接地工事を施します。

3.正しいです。
記載の通り、配電用避雷器は柱上開閉器の近くに設けます。

4.正しいです。
波及事故を防ぐため、柱上開閉器を設けます。

参考になった数15

03

高圧架空配電線路の施工、特に柱上変圧器に関する問題です。

選択肢1. 柱上変圧器の過負荷保護のため、変圧器の一次側にケッチヒューズを取り付けた。

× 誤りです。

高圧変圧器の過負荷か、短絡事故の保護としては、変圧器の一次側に高圧カットオフを取付けます。高圧ヒューズを内蔵して、自動的に作動して高圧配線から切り離します。

また、二次側の過負荷防止や引込線の短絡などからの保護には、変圧器の二次側にケッチヒューズを取付けます

問題の過負荷が、一次側か二次側かがはっきりしていませんので、何が誤りかはっきりしませんが、一般的には、一次側と二次側両方に過負荷対策を行います。

選択肢2. 柱上変圧器の二次側に、B種接地工事を施した。

〇 正しいです。

高圧電路と低圧電路とが結合する変圧器には、B種接地工事を施します。(「電技解釈」第24条)

設置個所は、同規定で、次の何れかとします。低圧側への設置から、変圧器の二次側となります。

・低圧側の中性点に施工します。

・低圧電圧300V以下では、低圧側の中性点でできない場合、低圧側の1端子とします。

・低圧電路が非接地なら、高圧巻線と低圧巻線間にの金属製混触防止板とします。

選択肢3. 配電用避雷器は、柱上開閉器の近くに設けた。

〇 正しいです。

避雷器は、保護する機器や設備の近くに設置します

選択肢4. 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、柱上開閉器を設けた。

〇 正しいです。

高圧配電線路では、補修や事故などが起きたときに、その区間だけを配電線路から切り離す必要があり、区分開閉器を設置します。柱上に設置されるものは柱上高圧開閉器といいます。

開閉器の操作には、ひもで操作する手動式と、自動式があります。

まとめ

<まとめ>

➀ 柱上変圧器の過負荷保護のため、変圧器の一次側に高圧カットオフを取付け、二次側にケッチヒューズを取付けます。

② 柱上変圧器の二次側に、B種接地工事を施します。

③ 配電用避雷器は、柱上開閉器の近くに設けます。

④ 高圧配電線路の事故区間を切り離すためには、柱上開閉器を設けます。

参考になった数10