2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
5 問51
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 5 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンを使用して機材を揚重する場合の玉掛け作業に関する記述として、「クレーン等安全規則」上、不適当なものはどれか。
- つり角度によりワイヤロープの安全荷重が変わるので、ワイヤロープのサイズを変更した。
- 玉掛け用ワイヤロープは、異常の有無についての点検を前日に行ったものを使用した。
- 玉掛け用ワイヤロープは、両端にアイを備えているものを使用した。
- 玉掛け用ワイヤロープは、安全係数が6のものを使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
クレーン等安全規則 第二百二十条
事業者は、クレーン、移動式クレーン又はデリツクの玉掛用具であるワイヤロープ、つりチエーン、繊維ロープ、繊維ベルト又はフツク、シヤツクル、リング等の金具を用いて玉掛けの作業を行なうときは、その日の作業を開始する前に当該ワイヤロープ等の異常の有無について点検を行なわなければならない。
となっております。
したがって、玉掛けの作業を行なうときは異常の有無について 前日に行ったものを使用したもの
ではなく、その日の作業を開始する前に点検を行なわなければならない。
となります。
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02
クレーン作業では欠かせない玉掛作業で使用するワーヤーロープからの出題です。「クレーン等安全規則」が基になります。
〇 正しいです。
ワイヤロープの安全係数は、ワイヤの切断荷重の値をワイヤに掛かる荷重の最大値で除した値となります。つり角度によってワイヤに掛かる荷重が変わるため、安全係数も小さくなる場合があります。
そのため、つり角度によりワイヤロープの安全荷重が変わるので、ワイヤロープのサイズを変更することは、安全係数を維持するために必要です。(安全係数は他選択肢で解説します。)
× 誤りです。
ワイヤロープの作業開始前の点検は、ワイヤを使って玉掛けを行なう作業を開始する前に当該ワイヤ異常の有無の点検を行なう必要があります。(「クレーン等安全規則」第220条)
したがって、作業前日に点検したものを使用することは、誤りです。
〇 正しいです。
玉掛け用ワイヤロープは、エンドレスでないワイヤには、その両端にフック、シャックル、リングまたはアイを備えていなければ、クレーン等の玉掛用具に使ってはいけません。(「クレーン等安全規則」第219条)
〇 正しいです。
「クレーン等安全規則」第230条に、ワイヤロープの安全係数は、 6 以上でなければ使用してはならないと規定されています。
また、安全係数は、ワイヤロープの切断荷重の値を、ワイヤロープにかかる荷重の最大の値で除した値と規定していますので、荷重が変わることで安全係数 6 が保てないときは、ワイヤを大きいサイズに交換する必要があります。
これは、荷物の重量が変わらなくとも、つり角度が変わることでも安全係数が保てなくなる可能性があります。
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03
ワイヤロープは、始業前に必ず目視点検を行わねばなりませので、正解は、2 です。
他の、1・3・4 は正しく述べています。
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