2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
1 問9

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 1 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

変電所の機能に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 送配電系統の電力潮流の調整を行う。
  • 送配電系統の無効電力の調整を行う。
  • 事故が発生した送配電線を電力系統から切り離す。
  • 送配電系統の周波数が一定になるように出力調整を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

変電所の機能には、電圧の昇降圧や周波数変換、力率調整、電路の開閉などがあります。

本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下のようになります。

1→電力潮流とは、発電所から変電所、変電所から需要家までの電力の流れのことです。電力潮流の調整は、発電出力調整や力率調整などにより行うことが出来ます。つまり、選択肢は適当です。

2→電力用コンデンサや分路リアクトルなどの調相設備により、無効電力を調整することが出来ます。つまり、選択肢は適当です。

3→遮断機により、送配電線を電力系統から切り離すことが可能です。つまり、選択肢は適当です。

4→発電所の発電機の回転速度を調整することで、周波数を調整することが出来ます。変電所ではなく、発電所です。つまり、選択肢は不適当なので、これが正解です。

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02

4 . 「送配電系統の周波数が一定になるように出力調整を行う。」が不適当です。
→一定になるように調整するのではなく、送電効率をよくするため電圧を昇圧調整します。


1 . 送配電系統の電力潮流の調整を行う。
→需要家より購入した電力等の調整を行います。

2 . 送配電系統の無効電力の調整を行う。
→記載の通り、無効電力の調整を行います。

3 . 事故が発生した送配電線を電力系統から切り離す。
→変電所の保護機能になります。

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03

変電所の機能に関する問題です。

変電所では、送電線で送られてきた電気の集約や分配、電圧や電流の変成、無効電力の調整によって、送電の維持と系統の安定、電力潮流の制御の他、事故時の系統保護などを行います。

選択肢1. 送配電系統の電力潮流の調整を行う。

〇 正解です。

変電所と送配電系統や需要家は、電気的に結ばれていて、電気の供給と需要を同時に調整します。

選択肢2. 送配電系統の無効電力の調整を行う。

〇 正解です。

変電所の調相設備では、同期調相機、電力コンデンサ、無効電力補償装置などで、無効電力を調整し、電力系統の電圧維持と送電を行います。

選択肢3. 事故が発生した送配電線を電力系統から切り離す。

〇 正解です。

送電用変電所、配電用変電所、調相設備では、事故が起きて過電流が流れたときは、異常を検知して、遮断器で電力系統を切り離します。

電力系統は、母線方式で変電所に集中していて、事故の判断で、どの母線を保護するかを判断します。

選択肢4. 送配電系統の周波数が一定になるように出力調整を行う。

× 誤りです。

送配電設備では、負荷変動に応じて、発電機の励磁電流を調整し、周波数を一定に維持して安定度向上を図っています。

受電設備では周波数調整は行っていませんので、誤りです。

また、系統の送電電圧を維持しのために、系統の電圧を高くして負荷電流を下げるなどの安定化を行います。

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