2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
1 問11

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 1 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

LEDランプに関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 発光は、エレクトロルミネセンスの原理を利用している。
  • 発光時に熱が発生するため、フィンを付けるなどの放熱対策が必要である。
  • LED素子は、耐圧が低いため電圧の変化により破壊されやすい。
  • 蛍光ランプに比べて、周囲温度の変化による光束の低下が大きい。

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この過去問の解説 (3件)

01

4 . 「蛍光ランプに比べて、周囲温度の変化による光束の低下が大きい。」が不適当です。
→LEDは長寿命で、光束低下がほとんどありません。


1 . 発光は、エレクトロルミネセンスの原理を利用している。
→記載の通りです。

2 . 発光時に熱が発生するため、フィンを付けるなどの放熱対策が必要である。
→記載の通り、放熱対策が必要です。フィンとは熱を逃す隙間のことです。

3 . LED素子は、耐圧が低いため電圧の変化により破壊されやすい。
→発光ダイオードは耐圧が低いので、適正な電圧を超えると破損します。

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02

正解は4です。

本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。

1→エレクトロルミネセンスは、電界を物質に印加することで発光する現象です。LEDは、このエレクトロルミネセンスを発光に利用しているので、不適当ではありません。

2→LEDから発する光に熱はほぼありませんが、LED自体は熱を帯びているので放熱対策の必要があります。つまり、不適当ではありません。

3→問題文の通りなので、不適当ではありません。

4→LEDは周囲温度の影響による光束減衰がほとんどありません。それに対して、蛍光ランプは光束減衰があります。よって不適当なので、これが正解です。

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03

照明器具として、LEDランプに関する問題です。

選択肢1. 発光は、エレクトロルミネセンスの原理を利用している。

〇 正解です。

LEDは発光ダイオード半導体で、JIS C 8155では「電子流によって励起されたときに光放射を放出するp-n接合を持つ固体デバイス」と定義されています。

エレクトロルミネセンスとは、物質に電気エネルギーを与えたときに、電子が基底状態から励起状態に移ってから、再度、基底状態に戻るときに光を放出する現象です。

エレクトロルミネセンスの原理を用いた光源が、発光ダイオードです。

選択肢2. 発光時に熱が発生するため、フィンを付けるなどの放熱対策が必要である。

〇 正解です。

LEDランプの光には熱はほとんどありませんが、LEDランプ自身は発熱し、外に放出します。

LEDランプの熱は放射する光には含まれず、LED素子やランプの樹脂に熱がこもるため、長時間にはLEDランプに熱がこもって熱くなるため、LEDランプを劣化させないためにも、フィンを付けるなどの放熱対策は必要です。

選択肢3. LED素子は、耐圧が低いため電圧の変化により破壊されやすい。

〇 正解です。

LEDは少しの電圧変動で電流が大きく変化し、明るさも変化します。

耐電圧を超えて順方向電圧を少し上昇させても過大な順方向電流が流れ、損傷を受けます。対策として、電流制限抵抗をLEDと直列に入れて電圧変化の影響を和らげる方法が効果的です。

選択肢4. 蛍光ランプに比べて、周囲温度の変化による光束の低下が大きい。

× 誤りです。

蛍光灯は低温度で拘束が減少しますが、LEDランプは周囲温度にはほとんど影響を受けず、室温の変化に対して明るさは変化しません(光束の変化はありません)。

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