2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問32
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
道路トンネル照明の照明方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- カウンタービーム照明方式は、対称照明方式である。
- カウンタービーム照明方式は、入口照明に採用される。
- プロビーム照明方式は、非対称照明方式である。
- プロビーム照明方式は、主に入口・出口照明に採用される。
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この過去問の解説 (3件)
01
道路トンネル照明の照明方式は、照明の種類により対称照明方式、カウンタービーム方式、プロビーム照明方式に分類されます。
1. カウンタービーム照明方式は、対称照明方式である。 → 不適当です。
カウンタービーム照明方式とは進行方向と向き合う方向に最大光度を持つ、非対称な配光の照明器具を使用した照明方式です。
2. カウンタービーム照明方式は、入口照明に採用される。 → 適当です。
カウンタービーム照明方式は、運転者側へ高い路面輝度が得られることと障害物正面が暗くなることから、路面と障害物に高い輝度対比を得やすい特徴があり、入口照明に用いられます。
3. プロビーム照明方式は、非対称照明方式である。 → 適当です。
プロビーム照明方式とは、進行方向に最大規模を持つ、非対称な配光の照明器具を使用した照明方式です。
4. プロビーム照明方式は、主に入口・出口照明に採用される。 → 適当です。
トンネル坑口付近に存在する先行車の背面を照明することにより、先行車に対する視認性を改善した照明方式で、交通量の多いトンネルの入口照明で補足的に用いられます。
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02
カウンタービーム照明方式:進行方向と反対方向に最大光度を持つ、非対称な配光の照明器具を使用した照明方式です。路面の障害物などが認識しやすい照明方式です。
プロビーム照明方式:進行方向に最大光度を持つ、非対称な配光の照明器具を使用した照明方式です。トンネル内での先行車両の視認性を高める照明方式です。
1 .カウンタービーム照明方式は、対称照明方式である。→ 不適切です。
カウンタービーム照明方式は、非対称な配光の照明器具を使用します。
2 .カウンタービーム照明方式は、入口照明に採用される。→ 適切です。
カウンタービーム照明方式は、ドライバーに対して、車の進行方向とは逆方向に光を照射するため、路面上の障害物のドライバー側の面に直接光があたりません。よって障害物と路面との間のコントラストが高くなり、障害物をより認識しやすくなります。障害物の確認が主な視対象物となるトンネル入口部に適しています。
3 .プロビーム照明方式は、非対称照明方式である。 → 適切です。
プロビーム照明方式は非対称な配光の照明器具を使用します。
4 .プロビーム照明方式は、主に入口・出口照明に採用される。→ 適切です。
ドライバーに対して、車の走行方向に光を照射することにより先行車両の背面に強い光があたります。これにより先行車の視認性がより向上します。トンネル出入口で「先行車が一瞬消える」現象を改善できます。
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03
トンネル照明は、交通の安全・円滑を確保するための設備です。
基準照明、入口照明、出口照明に大別されます。
また、照明方式は、対象照明方式、カウンタービーム照明方式、プロビーム照明方式があります。
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については以下の通りです。
1→不適当なので、これが正解です。
カウンタービーム照明方式は、対象ではなく、非対称な照明です。
2→問題文の通りです。
カウンタービーム照明方式は、運転者の進行方向に対して、逆方向に照明が入ります。路面と前方の障害物に明るさの差が出来るので、視認性が高くなります。
3→問題文の通りです。
4→問題文の通りです。
プロビーム照明方式は、運転者の進行方向に対して、同方向に照明が入ります。先行者の背面に照射されるので、先行者の視認性が改善されます。
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