2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
5 問50
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 5 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
接地抵抗計による接地抵抗の測定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 測定用補助接地棒を打込む場所がなかったので、補助接地網を使用して測定した。
- 測定用補助接地棒( P, C )は、被測定接地極( E )を中心として両側に配置した。
- 測定前に、接地端子箱内で機器側と接地極側の端子を切り離した。
- 測定用補助接地棒を打込む場所がなかったので、商用電源のアース側を利用した簡易測定( 2極法)にて測定した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .測定用補助接地棒を打込む場所がなかったので、補助接地網を使用して測定した。→ 適当です。
測定用補助接地棒を打込む場所がない場合、既存のできるだけ小さい接地抵抗の接地極を利用して、2極法で測定します。
2 .測定用補助接地棒( P, C )は、被測定接地極( E )を中心として両側に配置した。→ 不適当です。
接地抵抗を測定したい被測定接地極(E)から10mくらい離れたところに1つ目の補助接地極P(電圧用)を打ち込み、さらに被測定接地極Eと補助接地極P(電圧用)を結んだ一直線上のさらに10mくらい離れたところに、2つ目の補助接地極C(電流用)を打ち込みます。一直線上に「E」→「P」→「C」の順番になります。
3 .測定前に、接地端子箱内で機器側と接地極側の端子を切り離した。→ 適当です。
接地抵抗を測定するとき、接地電極に漏洩電流が流入しているため、接地電極に接続されている電気設備を外してから測定します。
4 .測定用補助接地棒を打込む場所がなかったので、商用電源のアース側を利用した簡易測定(2極法)にて測定した。→ 適当です。
1の場合と同様、2極法で測定します。既設の接地抵抗を接地極にする場合、商用電源の共同アースを利用することができます。
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02
接地抵抗とは、電気装置等と大地と接続したときに電気の通りにくさを示す値です。
1. 適当です。
補助接地網は、コンクリートあるいは固い地面等で接地棒が打ち込めない場合に、補助接地棒の代わりに使用します。
2. 不適当です。
被測定接地極Eと補助接地極PとCそれぞれ約5~10m間隔で一直線上に配置します。
3. 適当です。
接地端子箱は、接地抵抗値を測定する際に、機器と接地極を切り離し、測定器を挿入するために使用されます。
4. 適当です。
簡易二極接地測定法とは、電力会社が設置している柱上トランスのB種接地(商用電源のアース側)を利用して測定する方法です。
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03
接地抵抗とは、一般的に接地された導体と大地間の抵抗のことです。それを測定する計器が、接地抵抗計(アーステスタ)です。
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。
1→測定用補助接地棒を打込めない場合は、既設の接地極を利用して、簡易的に接地抵抗を測定します。
2→不適当なので、これが正解です。
本来であれば、被測定接地極から10m程度離れたところに1つ目の補助接地極Pを打ち込み、さらに10m程度離れたところに補助接地極Cを打ち込みます。
3→問題文の通りです。
4→測定用補助接地棒を打込めない場合、既設の接地極として、商用電源の共同アースを利用することができます。
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