2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
1 問8
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 1 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
汽力発電所の熱効率の向上対策として、不適当なものはどれか。
- 高圧タービン出口の蒸気を加熱して低圧タービンで使用する。
- 復水器の圧力を高くする。
- タービン入口の蒸気を高温・高圧とする。
- 節炭器を設置し、排ガスの熱量を回収する。
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この過去問の解説 (3件)
01
汽力発電所における熱効率向上のためには、主にタービン入口の蒸気を高温高圧にし、タービン出口の蒸気を低温低圧にすることで熱落差を確保することが重要となります。
高圧タービンからの蒸気を取り出し、それを加熱することで低圧タービンの回転力も確保され、熱効率が向上します。正しいです。
復水器では、真空度を高くします。これによりタービンにおける蒸気を十分に膨張させることができ、タービンの回転力が確保されます。圧力は関係ありませんので、誤りです。
タービン入り口では、蒸気を高温・高圧化する方が、熱効率が良くなります。
正しいです。
節炭器は、排ガスの熱を利用して給水を加熱することで、熱効率の向上を図ります。
正しいです。
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02
汽力発電所は、ボイラーで給水を加熱して蒸気として、タービンを回して発電する設備です。タービンに入った蒸気は温度と圧力が下がり、一部は低圧タービンで発電用に使われ、水になった蒸気は復水器を通って、再びボイラーに給水されます。
汽力発電所の熱効率について、選択肢ごとに見てみましょう。
○ 熱効率に適当です。
高圧タービン出口の蒸気は、低圧タービンで発電することで、蒸気の再利用ができ、熱効率を向上させます。
× 熱効率に不適当です。
復水器の圧力はなるべく真空に近くすることで、タービンの排気圧力を低くでき、タービンの熱効率を良くします。
○ 熱効率に適当です。
タービンロータの回転力を増すことで、発電効率が高くなります。
○ 熱効率に適当です。
節炭器は煙道の燃焼ガスと給水を熱交換して、給水温度を高めるため、燃焼ガスの熱利用と、給水の温度上昇の点から熱効率が良くなります。
汽力発電所の蒸気サイクルには、ランキンシクル、再生サイクル、再熱サイクル、再熱再生サイクルがあって、それぞれ熱効率を向上させています。
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03
汽力発電所の熱効率の向上対策の問題です。
〇 正しいです。
蒸気を再利用することで、全体の熱効率があがります。
✕ 誤りです。
複水器の圧力を低くした方が、タービンの回転力が維持され、熱効率がよくなります。
〇 正しいです。
入り口と出口の蒸気の温度・圧力に差があるほど、熱効率がよくなります。
〇 正しいです。
節炭器は、排熱を再利用して、給水を加熱する事が出来るので、
熱効率の向上に役立ちます。
タービンに吹き付けた蒸気を再利用することで、
熱効率を向上させることができます。
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