2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
2 問26

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 2 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

地中電線路における電力ケーブルの敷設方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
ただし、埋設深さ1.2m、ケーブルサイズなどは同一条件とする。
  • 直接埋設式は、管路式に比べて許容電流が小さい。
  • 管路式は、直接埋設式に比べてケーブルに外傷を受けにくい。
  • 管路式は、直接埋設式に比べて保守点検が容易である。
  • 暗きょ式は、多条数敷設に適している。

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この過去問の解説 (3件)

01

地中電線路の方式には、管路式、暗きょ式、直接埋設式があります。

管路式の施工

・電線を収める管は、地上の車両や重量物の力が加わるため、その圧力に耐える管を使用します。

・金属製の管と接続部には、防食テープを巻くなどの防食処理を施します。

暗きょ式の施工

・暗きょ式は大規模なものが多く、高圧ケーブル・低圧ケーブル・通信ケーブルなどを収めたキャブ(大型U字溝を埋め込んで蓋をしたもの)も、暗きょ式です。

・ケーブルに耐燃措置を施します。あるいは、暗きょ内に自動消火設備を施設します。

直接埋設式の施工

・重量物の圧力のかかる場合は、深さ1.2 m以上とします。

・重量物の圧力を受けないように、上部を堅ろうな板で保護します。

選択肢1. 直接埋設式は、管路式に比べて許容電流が小さい。

× 誤りです。直接埋設式は、管路式に比べて許容電流は大きくなります。

管路に電線を数本入れるとお互いの電流による熱で絶縁物を劣化させるため、電線数に応じた電流減少係数分の許容電流を下げる必要があります。したがって、直接埋設式の方が許容電流値は大きくなります。

選択肢2. 管路式は、直接埋設式に比べてケーブルに外傷を受けにくい。

 正しいです。

直接埋設式のケーブルを直接保護するものがないため、管路式の方が外傷が受けにくくなります。

選択肢3. 管路式は、直接埋設式に比べて保守点検が容易である。

 正しいです。

管路式の方が地中の埋設位置が分かり易いこと、直接埋設式はケーブルが途中で曲がってしまうため、埋設位置が分かり難いなどがあるためです。

選択肢4. 暗きょ式は、多条数敷設に適している。

 正しいです。

暗渠式は大きな箱の中にケーブルを敷設するようなもので、多くのケーブルの埋設が可能になります。

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02

地中電線路における電力ケーブルの敷設方式に関する問題です。

選択肢1. 直接埋設式は、管路式に比べて許容電流が小さい。

✕ 誤りです。

管路式は密閉された空間のため、電流による熱がこもりやすくなり、

許容電流は直接埋設式より小さくなります。

選択肢2. 管路式は、直接埋設式に比べてケーブルに外傷を受けにくい。

〇 正しいです。

管路式は、金属又は合成樹脂の管に守られているため、直接埋設式より損傷しにくいです。

選択肢3. 管路式は、直接埋設式に比べて保守点検が容易である。

〇 正しいです。

管路式は、ケーブルの点検・交換などが容易に可能です。

直接埋設式は、ケーブルを点検・交換するためには、掘削して掘り出す必要があります。

選択肢4. 暗きょ式は、多条数敷設に適している。

〇 正しいです。

暗きょ式は、空間を有効に活用できるため、多条数敷設に適しています。

まとめ

直接埋設式は、事故が起こりやすいため、あまり使われません。

条数が少ない場合は、管路式を使用します。

条数の多いときは、暗きょ式を使用します。

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03

管路式は、ケーブルが管に覆われているため外傷は受けにくいという特徴があります。

しかし、直接埋設式や暗きょ式と比べて閉塞的なため、許容電流にも限りがあります。

選択肢1. 直接埋設式は、管路式に比べて許容電流が小さい。

許容電流は直接埋設式の方が大きいので、誤りです。

選択肢2. 管路式は、直接埋設式に比べてケーブルに外傷を受けにくい。

ケーブルは管に覆われているので、外傷は受けにくいです。

正しいです。

選択肢3. 管路式は、直接埋設式に比べて保守点検が容易である。

正しいです。

選択肢4. 暗きょ式は、多条数敷設に適している。

正しいです。

参考になった数2