2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
3 問35

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 3 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

地中送電線路における管路の埋設工法として、不適当なものはどれか。
  • 小口径推進工法
  • 刃口推進工法
  • アースドリル工法
  • セミシールド工法

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この過去問の解説 (3件)

01

地中送電線路における管路を確保する工法には、いずれも管路型の機械を用いており、地山を横方向に掘削して行きます。密閉型と開放型があります。

選択肢1. 小口径推進工法

小口径推進工法は、推進装置によって先導管を回転させ、地山を掘削したあと、複数の埋設管を1つ1つ押し込む工法です。到達した箇所にて、先導管を回収します。

正しいです。

選択肢2. 刃口推進工法

刃口推進工法は、管列の先端に刃口を装着し、人力で掘削を行います。

短距離の掘削に適しており、また地中に障害物が埋設されている恐れがある場合にも採用されます。正しいです。

選択肢3. アースドリル工法

アースドリル工法は、杭基礎を形成するための工法でです。

安定液(ベントナイト等)を用いて孔壁の崩壊を防ぎ、ドリルで掘削を行います。

地中送電線路のためのものではないので誤りです。

選択肢4. セミシールド工法

セミシールド工法は、密閉式の管状で先端のドリルを用いて掘削を行います。

泥水式、土圧式、泥濃式があります。

正しいです。

参考になった数20

02

地中送電線路に管路を用いる場合の施工法は、一般的に開削工法が用いられます。これは、管路を敷設する深さまで地面を掘削して、管路を敷設後に埋め戻す方式です。

しかし、開削工法は地中に埋設物があるなどのために掘削できない場合があります。このような場合に、小口径推進工法、刃口推進工法、セミシールド工法などで管路を敷設する工法を使用します。

・ 小口径推進工法

管本体の先端に誘導管(小口径推進管)を接続し、管を押し込みながら埋設する方式です。

・ 刃口推進工法

推進管の先端に刃口を取付け、土砂を掘削しながら管を押し込み埋設する方式です。

・ セミシールド工法

菅の先端側にシールド機を使って掘削し、掘削後に寒帯部をジャッキで押し込む方式です。

・ シールド工法

鋼製の筒のシールドをジャッキで押しながら掘削し、工法の中空部からコンクリート製のプレキャスト部材を組立、円形トンネルを構築する方式です。

選択肢1. 小口径推進工法

 適した工法です。

選択肢2. 刃口推進工法

 適した工法です。

選択肢3. アースドリル工法

× 不適当な工法です。

アースドリル工法は、基礎杭を構築するために穴を掘削し、コンクリート基礎杭を構築します。

選択肢4. セミシールド工法

 適した工法です。

まとめ

地中送電線路が増えるにしたがって、埋設物や周囲の環境条件から、従来の開削工法が使用せずに管路を構築する工法が考案されています。

参考になった数3

03

地中送電線路における管路の埋設工法に関する問題です。

選択肢1. 小口径推進工法

正しいです。

管の先端に小口径推進管を接続し、立坑から推進して管を埋設する工法です。

選択肢2. 刃口推進工法

正しいです。

推進管の先端に刃口を取り付け、刃口部の土砂を人力掘削しながら推進し、管を埋設します。

選択肢3. アースドリル工法

誤りです。

アースドリル工法は、場所打ち杭工法の一つです。

選択肢4. セミシールド工法

正しいです。

管の先端にシールド機を使用して掘削します。

まとめ

一般的には開削工法が基本ですが、都市部などで採用が難しい場合に推進工法等が採用されます。

参考になった数1