2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
5 問52

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 5 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

情報通信設備の屋内配線に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 構内情報通信網設備の配線に、耐燃性ポリオレフィンシースカテゴリ6UTPケーブル(ECO−UTP−CAT6/F)を使用した。
  • 電話設備の幹線に、EM−構内ケーブル(ECO−TKEE/F)を使用した。
  • 保守用インターホン設備の配線に、着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(FCPEV)を使用した。
  • 非常放送設備のスピーカ配線に、警報用ポリエチレン絶縁ケーブル(AE)を使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

情報通信設備の配線には、接続機器や用途に応じて配線種別が異なります。それぞれの配線の特徴をよく理解して、ケーブルを選定する必要があります。

選択肢1. 構内情報通信網設備の配線に、耐燃性ポリオレフィンシースカテゴリ6UTPケーブル(ECO−UTP−CAT6/F)を使用した。

UTPケーブルは、構内情報通信網の配線として使われています。通信速度に応じてCAT(カテゴリ)が決められており、通信速度に応じて適切にケーブルを選ぶ必要があります。

選択肢2. 電話設備の幹線に、EM−構内ケーブル(ECO−TKEE/F)を使用した。

TKEEケーブルは電話用ジャックやコネクタ等に接続するための線心が細いケーブルで、電話線として広く利用されています。

選択肢3. 保守用インターホン設備の配線に、着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(FCPEV)を使用した。

接続配線数が多い機器の配線には、全線心着色識別がされているFCPEVケーブルが、多く使用されています。

選択肢4. 非常放送設備のスピーカ配線に、警報用ポリエチレン絶縁ケーブル(AE)を使用した。

非常放送設備の配線は、消防法で決められたHPケーブルという耐熱電線を使用しなければいけません。

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02

情報通信設備の屋内配線

➀ UTPケーブルは構内構内情報通信網設備の配線(LAN)用ケーブルで、カテゴリ6に属するケーブルで、6UTPケーブルです。

② 電話設備の幹線ケーブルには、UTPケーブルカテゴリ1が使われ、TKEE/Fという型式のケーブルです。

③ インターホン間の配線は、CPEVケーブルが使用されますが、構内通信回線で使用される保守用インターホン設備の配線は、FCPEVが使われます。

④ 非常放送設備のスピーカ配線はAEケーブルが使用されますが、消防法で、非常放送兼用の場合は、耐熱のあるHPケーブルの使用が規定されています。

選択肢1. 構内情報通信網設備の配線に、耐燃性ポリオレフィンシースカテゴリ6UTPケーブル(ECO−UTP−CAT6/F)を使用した。

〇 正解です。

選択肢2. 電話設備の幹線に、EM−構内ケーブル(ECO−TKEE/F)を使用した。

〇 正解です。

選択肢3. 保守用インターホン設備の配線に、着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(FCPEV)を使用した。

〇 正解です。

選択肢4. 非常放送設備のスピーカ配線に、警報用ポリエチレン絶縁ケーブル(AE)を使用した。

× 誤りです。

消防法によって、非常放送設備にはHPケーブルが使用されます。

参考になった数10

03

情報通信設備の屋内配線に関する問題です。

選択肢1. 構内情報通信網設備の配線に、耐燃性ポリオレフィンシースカテゴリ6UTPケーブル(ECO−UTP−CAT6/F)を使用した。

正しいです。

JCS 5503(耐燃性ポリオレフィンシースLAN用ツイストペアケーブル)で規定されています。

選択肢2. 電話設備の幹線に、EM−構内ケーブル(ECO−TKEE/F)を使用した。

正しいです。

JCS 9075(耐燃性ポリエチレンシース通信用構内ケーブル)で規定されています。

選択肢3. 保守用インターホン設備の配線に、着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(FCPEV)を使用した。

正しいです。

選択肢4. 非常放送設備のスピーカ配線に、警報用ポリエチレン絶縁ケーブル(AE)を使用した。

誤りです。

非常放送設備のスピーカ配線には、耐熱性のある電線を使用する必要があります。

警報用ポリエチレン絶縁ケーブルには耐熱性はありません。

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