2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
1 問12

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 1 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

電気加熱方式に関する次の記述に該当する用語として、適当なものはどれか。

「平行平板電極間に被加熱物を置いて、この電極間に作られる高周波電界によって加熱する方式」
  • 誘電加熱
  • 誘導加熱
  • プラズマ加熱
  • アーク加熱

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「誘電加熱」です。

選択肢1. 誘電加熱

平行平板電極間に被加熱物を置いて、この電極間に作られる高周波電界によって、物体内部に発生する誘電熱による発熱を加熱に利用するものを誘電加熱といいます。

選択肢2. 誘導加熱

交番磁界中の導電性被加熱物の中に、電磁誘導作用により発生する渦電流によって加熱するものです。

選択肢3. プラズマ加熱

気体に熱や電気エネルギーを加えると、イオンと電子が離れるプラズマ状態となります。

プラズマ状態になった気体に電流を流すと、プラズマ自身の抵抗によって熱が発生して、プラズマを加熱することができます。

選択肢4. アーク加熱

電極間のアーク放電によって発生した熱を利用して、被加熱物の加熱を行うものです。

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02

電気加熱方式

➀ 誘電加熱

誘電加熱には、高周波加熱とマイクロ波加熱があります。

高周波加熱は、誘電体に4~100MHzの高周波電界を加え内部に起きる誘電体損で加熱する方式です。木材の接着加工時の接着材の乾燥やプラスチック加工時の予熱に使用されます。

② 誘導加熱

導電性物質に交流磁界を加えたとき生じる渦電流損によって加熱する方式です。

③ プラズマ加熱

被加熱物との間にアーク放電を発生させ、アークのエネルギーを被加熱物に伝えます。アーク放電をノズルやガス流で拘束し、装置が複雑になりますが、高温を得られます。

④ アーク加熱

電極間に電圧を加えてアーク電流を流し、電力をアーク熱に変えて加熱します。

選択肢1. 誘電加熱

〇 問題文に該当する用語です。

選択肢2. 誘導加熱

× 不適切です。

選択肢3. プラズマ加熱

× 不適切です。

選択肢4. アーク加熱

× 不適切です。

まとめ

<参考>

電気加熱には、他には、抵抗加熱、赤外線加熱、電子ビーム加熱があります。

電気加熱の特徴をいくつか挙げてみましょう。

・3000~4000℃の高温が得られます。

・熱効率が高いです。

・温度制御がしやすいです。

・有害ガスや臭いを出さないので、耐環境性があります。

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03

電気加熱方式に関する問題です。

選択肢1. 誘電加熱

正しいです。

交番電界中で絶縁性被加熱物中の誘電体損により加熱する方法です。

身近な例は電子レンジです。

選択肢2. 誘導加熱

誤りです。

交番磁界中で導電性物体中に生じる渦電流損などで加熱する方法です。

身近な例はIH調理器です。

選択肢3. プラズマ加熱

誤りです。

選択肢4. アーク加熱

誤りです。

電極間に電圧を加えアーク電流を流し、発生する電力をアーク熱に変えて加熱するものです。

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