2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問1

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

水力発電に用いられる水車において、水車形式と動作原理による分類の組合せとして、不適当なものはどれか。
  • (水車形式):ペルトン水車  (動作原理による分類):衝動水車
  • (水車形式):カプラン水車  (動作原理による分類):衝動水車
  • (水車形式):プロペラ水車  (動作原理による分類):反動水車
  • (水車形式):フランシス水車 (動作原理による分類):反動水車

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この過去問の解説 (3件)

01

水力発電で使用する水車は、動作原理によって、衝動水車と反動水車に分類できます。

衝動水車としては、ペルトン水車。反動水車としては、カプラン水車、プロペラ水車、フランシス水車、チューブラ水車が挙げられます。

選択肢1. (水車形式):ペルトン水車  (動作原理による分類):衝動水車

衝動水車です。流れてくる水の速度だけを利用する水車です。

選択肢2. (水車形式):カプラン水車  (動作原理による分類):衝動水車

水車の内側に向かって流れてくる水を作用させる反動水車です。プロペラの羽根の角度が調整でき、落差が低い地域でも使用されています。

選択肢3. (水車形式):プロペラ水車  (動作原理による分類):反動水車

反動水車です。水の圧力と速度を利用し、水の流量が多く、落差が低い場所で使用される水車です。

選択肢4. (水車形式):フランシス水車 (動作原理による分類):反動水車

反動水車です。ランナーと呼ばれる羽根車に、水の圧力と速度を作用させる構造の水車で、10メートルから300程度の落差で使用されています。

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02

水力発電に用いられる水車の特徴を比較してみましょう。

―――――――――――――――――――――――――――――

水車形式    動作原理    ランナ  その他(通称)

―――――――――――――――――――――――――――――

ペルトン水車  衝動水車   パケット  ペルトン水車

斜流水車    反動水車   可動羽根  デリア水車

プロペラ水車  反動水車   可動羽根  カプラン水車

        反動水車   固定羽根  プロペラ水車

フランシス水車 反動水車   固定羽根  フランシス水車

クロスフロー  衝動と反動  固定羽根  クロスフロー

    水車  の中間              水車

―――――――――――――――――――――――――――――

選択肢1. (水車形式):ペルトン水車  (動作原理による分類):衝動水車

〇 適切です。

選択肢2. (水車形式):カプラン水車  (動作原理による分類):衝動水車

× 不適切です。

(動作原理による分類)は、「衝動水車」ではなく、反動水車です。

選択肢3. (水車形式):プロペラ水車  (動作原理による分類):反動水車

〇 適切です。

選択肢4. (水車形式):フランシス水車 (動作原理による分類):反動水車

〇 適切です。

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03

水力発電における水車形式と動作原理に関する問題です。

衝動水車は水の落差による圧力水頭を速度水頭に変えて、その水をランナに作用させるもので、この形の水車はペルトン水車があります。

反動水車は圧力水頭をもつ水がランナに入り、そこから出るときの反動力によって回転するもので、フランシス水車、プロペラ水車、斜流水車があります。

選択肢1. (水車形式):ペルトン水車  (動作原理による分類):衝動水車

正しいです。

選択肢2. (水車形式):カプラン水車  (動作原理による分類):衝動水車

誤りです。

カプラン水車はプロペラ水車の一部で、反動水車に該当します。

選択肢3. (水車形式):プロペラ水車  (動作原理による分類):反動水車

正しいです。

選択肢4. (水車形式):フランシス水車 (動作原理による分類):反動水車

正しいです。

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