2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度（2022年）前期
2 問13
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度（2022年）前期 2 問13 （訂正依頼・報告はこちら）
据置鉛蓄電池に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 極板の種類により、クラッド式とペースト式に分類される。
- 単電池の公称電圧は、2Vである。
- 放電すると、電解液の比重は上がる。
- 触媒栓は、充電時に発生するガスを水に戻す機能がある。
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この過去問の解説 （3件）
01
据置鉛蓄電池では、希硫酸を電解液として使用しており、二酸化鉛と鉛をそれぞれ正極と負極に使用した電池です。
常用電源として多く利用されています。
据置鉛蓄電池はクラッド式とペースト式と、形状による分類がされています。
前者は、チューブ状のガラス内に二酸化鉛を入れたものを正極板としており、信頼性が高いです。
後者は、二酸化鉛をペーストしたものを正極に、硫酸鉛をペーストしたもの負極に使用しています。
また、ガス対処方法による分類として、ベント式と制御式(シール式)があります。
正しいです。
正しいです。
放電を行うと、電解液中の希硫酸の濃度が低くなるので、比重は小さくなります。
充電を行えば、濃度が高まり、比重が大きくなります。
誤りです。
正しいです。
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02
据置鉛蓄電池の形式には、次の種類があります。
ベント型クラッド式据置鉛蓄電池(CS)、ベント型ペースト式据置鉛蓄電池(PS)、ベント型高率放電用ペースト式据置鉛蓄電池(HS)、触媒栓式ベント型クラッド式据置鉛蓄電池(CS-E)、触媒栓式ベント型ペースト式据置鉛蓄電池(PS-E)
・ クラッド式鉛蓄電池は、正極にクラッド式極板、負極にペースト式極板を用いた電池です。
・ ペースト式鉛蓄電池は、正極・負極にペースト式極板を使っています。
・ 単電池の公称電圧は、2 V です。
・ 鉛蓄電池の電解液比重は、一定電流で放電した場合、ほぼ直線的に時間とともに低下します。
・ 触媒栓式ベント型鉛蓄電池は、触媒栓を設けて、充電過剰時に水の分解で発生する水素ガスと酸素ガスを触媒栓に送り、触媒栓中の触媒で再結合して水に戻します。
〇 正解です。
〇 正解です。
× 誤りです。
放電すると、比重が上がるのではなく、比重は下がります。
〇 正解です。
＜参考＞
鉛蓄電池は、電解液に希硫酸を使い、正極に二酸化鉛、負極に鉛を使い、電池を放電させると電気エネルギーが放出され、正極と負極は化学反応で硫酸鉛に変化して起電力が低下します。
充電すると、電気エネルギーが化学エネルギーに変化して蓄えられ、起電力が戻ります。この起電力が、2 V です。
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03
据置鉛蓄電池に関する問題です。
正しいです。
クラッド式は、正極にクラッド式極板、負極にペースト式極板を使用した蓄電池です。
ペースト式は、正極・負極の両方にペースト式極板を使用した蓄電池です。
正しいです。
鉛蓄電池は単電池あたり２Vです。
誤りです。
放電すると電解液の比重は下がります。
放電によって電解液内の希硫酸が水になり、希硫酸の濃度が下がるためです。
正しいです。
触媒栓は、電池を充電した際に発生する酸素ガス・水素ガスを触媒反応を利用して水に戻す機能があります。
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