2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
2 問1

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 2 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す再生サイクルのシステム構成において、アとイの名称の組合せとして、適当なものはどれか。
問題文の画像
  • (ア)再熱器  (イ)給水加熱器
  • (ア)再熱器  (イ)復水器
  • (ア)過熱器  (イ)給水加熱器
  • (ア)過熱器  (イ)復水器

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この過去問の解説 (3件)

01

気力発電は、ボイラ、加熱器、蒸気タービン、復水器、給水ポンプで構成されます。この構成のサイクルに燃料を加えて、機械を動かし、電気エネルギーに変換されます。このサイクルの1つが再生サイクルです。

 

再生サイクルでは、タービンの途中から一部の蒸気を取出して給水の過熱を行い、復水器での熱損失を減らします。

・問題図でタービンの最終端から蒸気が排出され、冷却されて水になり給水ポンプに給水されます。この過程で排出蒸気を冷却して水とする機械が、復水器です。

・タービンの途中から蒸気を取出し、給水ポンプから出た水を加熱する機械が、給水加熱器です。

・給水が、ボイラに入って加熱されて蒸気に変えてタービンに送る機械が、加熱器です。

 

以上から、問題図の再生サイクルの構成品で、アの部分が過熱器です。

イの部分は、給水加熱器です。

選択肢1. (ア)再熱器  (イ)給水加熱器

× 誤りです。

選択肢2. (ア)再熱器  (イ)復水器

× 誤りです。

選択肢3. (ア)過熱器  (イ)給水加熱器

〇 正解です。

選択肢4. (ア)過熱器  (イ)復水器

× 誤りです。

まとめ

<参考>

気力発電の基本のサイクルは、ランキンサイクルです。このサイクルを元に、効率化を求めたサイクルが、再生サイクル、再熱サイクル、再熱再生サイクルなどです。

基本のランキンサイクルは、(ボイラ)-(タービン)-(復水器)-(給水ポンプ)で一つの熱サイクルが構成されています。

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02

再生サイクルにおける「ア」は過熱器、「イ」は給水加熱器です。

ボイラによって加熱された蒸気は、タービンを回転させ、熱エネルギーから運動エネルギーへ変換されます。

一部の蒸気はタービンの途中から給水加熱器へと送られます。

タービンから排気された蒸気は復水器に送られ、再び水に戻ります。

選択肢1. (ア)再熱器  (イ)給水加熱器

誤りです。

選択肢2. (ア)再熱器  (イ)復水器

誤りです。

選択肢3. (ア)過熱器  (イ)給水加熱器

正しいです。

選択肢4. (ア)過熱器  (イ)復水器

誤りです。

参考になった数6

03

再生サイクルのシステム構成に関する問題です。

再生サイクルは、加熱器で発生した蒸気で発電を行い、残りの蒸気の一部を給水加熱器で有効利用することで、発電効率を高めたシステムです。

選択肢1. (ア)再熱器  (イ)給水加熱器

✕ 誤りです。

選択肢2. (ア)再熱器  (イ)復水器

✕ 誤りです。

選択肢3. (ア)過熱器  (イ)給水加熱器

〇 正しいです。

選択肢4. (ア)過熱器  (イ)復水器

✕ 誤りです。

まとめ

蒸気の持つ熱エネルギーを、無駄にせずに有効活用することで、発電効率が高くなります。

参考になった数3