2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
2 問2

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 2 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

変電所の母線結線方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 単母線方式は、母線事故時に全停電となる。
  • 単母線方式は、二重母線に比べ所要機器が多い。
  • 二重母線方式は、機器の点検、系統運用が容易である。
  • 二重母線方式は、上位系統の変電所に一般的に採用される。

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この過去問の解説 (3件)

01

変電所は、あらゆる系統の回線が集中していて、それを分配、機器の接続を行うのが、母線です

母線・送電線・変圧器の切換え・保守点検時の停止操作・母線事故時の停止範囲の選択などを容易にするために、母線の二重化があります。

単母線と二重母線の方式の特徴を、挙げてみます。

単母線方式

母線の事故が起きると、送電線や機器が全て停止します

機器が少なく、必要な場所が少なく済むため、経済的です。

・スペースの小さい屋内、地下室の変電所などで使用される方式です。

二重母線方式

母線の停止作業時に、送電線や機器を停止せずに停止作業ができます

母線運用や送電線や機器の配分が自由に組み合わせられます。

一般的に、送電用変電所に適用されます。

選択肢1. 単母線方式は、母線事故時に全停電となる。

〇 正しいです。

選択肢2. 単母線方式は、二重母線に比べ所要機器が多い。

× 誤りです。

設置機器は少なく、設置場所も大きなスペースが必要ありません。

選択肢3. 二重母線方式は、機器の点検、系統運用が容易である。

〇 正しいです。

選択肢4. 二重母線方式は、上位系統の変電所に一般的に採用される。

〇 正しいです。

まとめ

母線方式には、単母線方式と二重母線方式の他に、1・1/2 母線方式、環状母線方式があります。前者は、大容量変電所で高い信頼度を要する変電所で採用され、後者は、発電機台数の多い変電所で採用されています。

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02

単母線方式の特徴としては、以下のものが挙げられます。

・線路が単体のみのため、断線が起きれば全区域が停電する。

・所要機器が少なくて済むため、占めるスペースが小さい。

二重母線方式の特徴としては、以下のものが挙げられます。

・母線が二重のため、片方が断線しても停電を防止できるため、重要な変電所で採用される。

・所要機器が多くなり、維持コストがかかる。

選択肢1. 単母線方式は、母線事故時に全停電となる。

正しいです。

選択肢2. 単母線方式は、二重母線に比べ所要機器が多い。

単母線方式は、所要機器が少なくて済みますので、誤りです。

選択肢3. 二重母線方式は、機器の点検、系統運用が容易である。

正しいです。

選択肢4. 二重母線方式は、上位系統の変電所に一般的に採用される。

正しいです。

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03

変電所の母線結線方式に関する問題です。

単母線式と二重母線式があります。

選択肢1. 単母線方式は、母線事故時に全停電となる。

〇 正しいです。

送電系統が1系統しかないので、全停電になります。

選択肢2. 単母線方式は、二重母線に比べ所要機器が多い。

✕ 誤りです。

二重母線の方が、切り替え開閉器など、システムが複雑になり、機器も増えます。

選択肢3. 二重母線方式は、機器の点検、系統運用が容易である。

〇 正しいです。

1系統を完全に低電にできるので、点検等が容易になります。

選択肢4. 二重母線方式は、上位系統の変電所に一般的に採用される。

〇 正しいです。

より高い信頼性が求められる変電所に採用されます。

まとめ

二重母線は、停電の許されない、病院や上下水道など、社会インフラの変電所に

採用されます。

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