2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
2 問3

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 2 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

送電線の過電流継電器( OCR )に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 入力電流が整定値以上になると動作する。
  • 系統が複雑になると時限整定が困難になる。
  • 短絡保護や過負荷保護などに用いられる。
  • 過電流の方向を判別することができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

過電流継電器( OCR )は、電流の大きさが整定値を超えると動作するため、過電流や短絡から機器を保護できます。

選択肢1. 入力電流が整定値以上になると動作する。

正しいです。

選択肢2. 系統が複雑になると時限整定が困難になる。

正しいです。

選択肢3. 短絡保護や過負荷保護などに用いられる。

正しいです。

選択肢4. 過電流の方向を判別することができる。

過電流継電器( OCR )が検知できるのは、過電流の大きさのみで、方向の判別までは不可能です。誤りです。

地絡方向継電器であれば、地絡電流の方向の判別が可能です。

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02

送電線路や変電所で地絡や短絡などの事故が起きたときには、事故区間を岐路離して、健全な区間の送電を行い、事故が他に波及しないようにします。

このために、いろいろな保護継電器を使った保護がなされます。

➀ 系統の保護継電方式は、事故が発生かどうかを迅速かつ確実に行い、故障個所の選別と確実な動作が必要で、系統の重要度・形状を考慮した保護方式が必要です。

② 保護方式の基本として、過負荷や短絡事故が起こったときには、過電流継電器は、整定値以上の電流が流れたときに動作し、遮断器を遮断します。

③ 過電流継電器は、入力電流が整定値を超える電流で動作しますが、動作電流と動作時間には、反時限特性・定限時特性・瞬限時特性などがあり、必要な特性に応じた動作が必要です。

④ 2回線の片方が故障した場合、両回線の電流や電力を比較して故障回線を選択遮断するのが、回路選択継電方式です。

その中の電力平衡継電方式は、両回線の電流に差が生じたときに、差の大きさと方向から、事故区間を判別します。

選択肢1. 入力電流が整定値以上になると動作する。

〇 正解です。

選択肢2. 系統が複雑になると時限整定が困難になる。

〇 正解です。

選択肢3. 短絡保護や過負荷保護などに用いられる。

〇 正解です。

選択肢4. 過電流の方向を判別することができる。

× 誤りです。

過電流の方向を判別は、電力平衡継電方式で判別します。

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03

過電流継電器は、高圧回路の短絡事故や過負荷を検出して、事故回路を切り離す為に使われています。

電気図面では、OCRという表記で示されています。

選択肢4. 過電流の方向を判別することができる。

過電流継電器は過電流の方向を判別することができません。

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