2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問1

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

建物内の給水設備における水道直結増圧方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化する。
  • 給水本管の断水時には給水が不可能である。
  • 増圧ポンプ、逆流防止機器等からなる増圧給水設備が必要である。
  • 高置水槽方式と比較して水質汚染の可能性が低くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

水道直結増圧方式

水道本管から給水管を引込、建物内に増圧ポンプを介して、直接給水する方式です。

選択肢1. 給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化する。

× 誤りです。

 

水道直結増圧方式は、水道本管から給水管を分岐して、増圧ポンプ・逆流防止装置・制御装置で構成された増圧給水設備に直結して、建物内に給水する方式です。

水道からの給水を増圧するため、給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化することはありません

選択肢2. 給水本管の断水時には給水が不可能である。

〇 正しいです。

 

水道直結増圧方式は、水道本管から給水管を分岐して増圧して給水するため、本管が断水すれば、給水ができなくなります

選択肢3. 増圧ポンプ、逆流防止機器等からなる増圧給水設備が必要である。

〇 正しいです。

 

水道直結増圧方式については、選択肢「給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化する。」の解説にあるように、増圧ポンプ、逆流防止機器等で構成された増圧給水設備が必要です

選択肢4. 高置水槽方式と比較して水質汚染の可能性が低くなる。

〇 正しいです。

 

高置水槽方式はタンクに水を貯めて、それを給水するため、小まめに点検していないと、タンク内に虫などが入ったり、タンクの腐蝕などが発生し、給水の水が汚染される可能性が大きいです。対して、水道直結増圧方式は、ほぼ水道本管からの給水になるため、増圧給水設備の機器を清浄に保てば、汚染の可能性は非常に低くなります

まとめ

<参考>

給水の方式には、直結直圧式・直結増圧式・高置タンク方式・ポンプ直送方式があります。それぞれの特徴を表としています。

―――――――――――――――――――――――――――――

比較項目   直結直圧 直結増圧 高置タンク ポンプ直送

―――――――――――――――――――――――――――――

給水圧力   変化あり 一定   一定    一定

水質汚染   小    小    大     中

本管断水時  大    大    小     中

停電時    小    大    小     大

―――――――――――――――――――――――――――――

* 小・中・大は影響の大きさです。

参考になった数23

02

水道直結増圧方式は、配水管の圧力を使用した給水設備の方式であり、増圧ポンプや逆流防止機器等が使用されます。給水本管を断水した場合は、休止が不可能となります。

また、直結方式である為、水槽を使う必要がなく、水質汚染の発生の可能性を低くすることができます。

選択肢1. 給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化する。

給水本管の水圧変動による、給水圧力の変化はありません。

選択肢2. 給水本管の断水時には給水が不可能である。

設問のとおりです。

選択肢3. 増圧ポンプ、逆流防止機器等からなる増圧給水設備が必要である。

設問のとおりです。

選択肢4. 高置水槽方式と比較して水質汚染の可能性が低くなる。

設問のとおりです。

参考になった数7

03

水道直結増圧方式は、配水管の水圧をそのまま利用します。

高置水槽方式に比べ水質汚染の可能性は低くなりますが、増圧ポンプ等の設置が必要であることや、断水時に給水ができなくなるというデメリットがあります。

選択肢1. 給水本管の水圧変動に応じて給水圧力が変化する。

誤りです。

選択肢2. 給水本管の断水時には給水が不可能である。

正しいです。

選択肢3. 増圧ポンプ、逆流防止機器等からなる増圧給水設備が必要である。

正しいです。

選択肢4. 高置水槽方式と比較して水質汚染の可能性が低くなる。

正しいです。

参考になった数9